コーチ・社会福祉士のファシリテーション術|ゴールにコミット

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こんにちは!森山です。

今回は「ゴールにコミットするファシリテーション」についてみていきます。

会議やミーティングの場面で、

  • 「話がまとまらなかった」
  • 「予定通りに進まなかった」
  • 「議論が紛糾した」

といった経験は、多くの人にとって共通の課題ではないでしょうか?

特に、ファシリテーターを任される立場では、ミーティングをどう進めるべきか迷いや不安を抱えることも少なくありません。

このような問題を解決する鍵こそが、「ゴールにコミットすること」です。

本記事では、ゴールにコミットする姿勢の重要性と、その実践方法について解説します。

正しさ」ではなく「ゴール」にコミットする姿勢を体現

現代社会は多様な価値観が共存し、唯一絶対の「正解」を見つけることが難しい時代です。

その中で、会議の場では「何が正しいか」を議論するよりも、「私たちにとって何が大切か」を見極め、ゴールに向けた意思決定を行うことが求められるというのが私の考えです。

「正しい意見」が対立する状況にビビる…

例えば、意見が対立した場合、どちらが正しいかを決めようとすると、感情的なわだかまりが生じることがあります。

正当性を主張し合い、議論が平行線をたど理、収拾がつかなくなった経験はありませんか?

これでは、建設的な結論にたどり着くのは難しくなります。

「正しい意見」より「ゴールへのコミット」

そこで重要なのが、「正しい答え」を探すのではなく、「ゴールにコミットする」という姿勢です。

ゴールとは、自分たちの組織やチームが目指す目的地のことです。

そのゴールに基づいて会議の目的や達成したい結果を考えます。

私の経験上、このゴール(目的地)を共有し、全員がその達成に向けて協力できる体制を整えられるかどうかが、ファシリテーションの腕の見せ所なんです。

【注意】心理的な盲点!幅広い視野と中長期的な目線を!

私たちは、「目の前の問題」や「その場をうまく収めること」に意識を集中しすぎて、大事な視点を見落としてしまうことがあります。

このように、「一部のことにフォーカスすると他のことが盲点になる」ということは脳機能的に仕方がないことで、認知科学をベースとしたコーチングの世界では「心理的盲点」と言われます。

心理的盲点は、ゴールに向けた効果的な意思決定を妨げる原因になります。

予定調和な議論や何も生み出さない会議は必要?

例えば、会議中に「問題が起こらないようにすること」にばかり気を取られると、自分たちのチームが目指していたことが見えなくなることがあります。

情報共有をしたり個々の意見を十分に聞くこともなく、議論が予定調和的になり、参加者が不満を感じてしまうこともあるかもしれません。

これでは、会議の目的である「ゴール達成に資する意思決定」が実現しませんよね?

ゴール達成に向けて個々の意見を引き出すファシリテーション

そこで大切なのは、会議の目的を参加者全員で共有し、その達成に向けた協力体制を築くことです。

目先の問題にとらわれず、広い視野と中長期的な目線を持つこと!

これがより効果的な議論へとつながります。

そこでまず、会議の冒頭であらためてゴールの確認をし、この会議で決めるべきことを共有することから始めるのをオススメします。

限られた世界の閉ざされた思考で正しさを選択するの?

今お伝えしたように、まず「ゴールを共有すること」が必要なのにも関わらず、現実にはゴールが不明確なまま議論が始まることが良くあります。

議題が共有されていなかったり、抽象的で何を決めるべきか曖昧な状態で進行してしまうことも現場を見ていると少なくありません。

目の前の無難な選択に流されて組織全体が弱体化?チームが不全?

このような状況では、参加者のモチベーションはどんどん下がっていきます。

チームのゴール達成にコミットする意識は薄れ、組織やチームの事務局もつい「目の前の無難な選択肢」に流されがちです。

結果として、組織全体が狭い視野で限られた選択肢の中で閉ざされた意思決定を繰り返し、その問題にも気づくことができません。

私も地域で活動をしていて、閉鎖的で新しい意見を取り入れることなく、一部の人の声が大きい状態が常態化している組織はどんどん弱体化しており、その責任を自分たちで引き受けることができない人もおられます。

会議の冒頭でゴールを共有しコミットを確認する

そんな状態にならないためにも、ファシリテーターは会議の冒頭で「ゴールを明確に設定し、それを全員で共有する」ことを徹底する必要があります。

ゴールが明確であれば、参加者全員がその達成に向けて建設的な意見を出し合い、より良い意思決定が可能になります。

ゴールにコミットするための実践ポイント

ここからゴールにコミットした会議運営をするためのポイントをお伝えします。

いくつもポイントはあるのですが、今回はギュッと凝縮して3つだけお届けしたいと思います。

1. ゴールを明確に設定し共有する

会議の目的や目指す結果を具体的に定め、それを全員と共有することが最初のステップです。

例えば、「新しいプロジェクトの方向性を決定する」「クライエントのケアプランを最適化する」といった具体的なゴールを設定します。

2. 議論の方向性を管理する

議論がゴールから逸れてしまうことを防ぐために、ファシリテーターは常に議論の方向性を意識して進行します。

「この意見はゴール達成にどう関係しますか?」といった質問を投げかけることで、参加者の意識をゴールに向け続けることができますよ!

3. 多様な意見を引き出し統合する

多様な意見を尊重し、それらを統合してゴールに向けた意思決定を行うことがめちゃくちゃ重要です。

最初は難易度が高いと感じることもあるでしょうが、出席者の発言量を揃えるような工夫をすることは大事ですね。

全員の意見を引き出しながら、共通点や相違点を整理し、最善の選択肢を見つけるサポートを行いましょう。

まとめ

会議やミーティングの場で成果を上げるためには、「ゴールにコミットする姿勢」をあなた自身がまず体現することが不可欠です。

正しさにこだわるのではなく、全員がゴールに向かって協力する環境を作ることで、建設的な議論と効果的な意思決定が可能になります。

ファシリテーターとしては、ゴールを明確に設定し、共有し、議論をゴールに向けて導く役割を果たすことが求められます。

これにより、会議が単なる時間の浪費ではなく、価値ある成果を生む場へと変わりますよ!

ワンポイントアドバイス

会議中に迷ったり議論が停滞した場合は、「この議論はゴール達成にどう役立つか?」と自問してみましょう。

このシンプルな問いが、方向性を取り戻すきっかけになります。

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