【社会福祉士・ソーシャルワーカー】実践の悩みを癒す「人の理解」

このブログでは、コーチングやソーシャルワークの理論などを基盤にお伝えしています。

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こんにちは!森山です。

今回は日々の業務で様々な課題に直面しているソーシャルワーカーの皆さん向けて情報提供します。

もしかすると、複雑な事例を前に、行き詰まりを感じてしまい、物事が前に進まない状況に責任を感じている方もおられるかもしれません。

このような状況を打破するヒントとして、「人の理解」という切り口で私の経験や学びについてシェアしていきます。

一歩前に進むきっかけになったり、問題解決の糸口になるような気づきがあれば嬉しく思います!

社会福祉士・ソーシャルワーカー|人を理解する

私がこれまで実践をしてきた中で、複雑な課題や困難な事例に直面したときに陥ってしまいがちだったのが「視野狭窄」です。

  • 「今のことしか考えられない」
  • 「目の前の問題しか見えていない」

という状況に陥ってしまい、他のあらゆる可能性や選択肢が目に入らない状態ですね。

大事なのは「人」を理解し情報を整理すること

コーチングを学んでいる方はご存知かと思いますが、このような状態を「心理的盲点が発生している状態」といいます。

この状態では、クライエントのことや、クライエントを取り巻く状況についてほとんど情報収集できていない可能性があります。

アセスメントが疎かになれば、その後の支援計画の立案や、介入そのものがスカスカになってしまうこともあるわけですよね?

目の前の人を理解する姿勢を持ち続けるソーシャルワーカーに!

私も自分の実践を振り返って「目の前の人の理解が不足しているな」と反省したことが多々あります。

もちろん今でも技術的に未熟なことはありますし、ついつい自我に囚われて心理的盲点によって大切なものを見失ってしまったりもします。

ただ、そんなときに「自分の役割」を思い出し、「目の前のクライエントの理解に徹する姿勢を思い出すこと」は大事にしているんですね!

ソーシャルワーカーとして人の理解不足を感じた事例

私の場合、以下のような状況で「あ、相手のことを理解できていないな」と感じたことがあります。

クライエントの自発性を引き出せないケース

ソーシャルワーカーとして支援計画を作成しても、計画通りに進まないことはよくあることです。

その中でも、クライエントさん本人が自発的・積極的に考えたり行動したりすることができていない状況になることがあります。

そんなときに、私が反省するのは「クライエントさんの主体性を引き出すような計画策定プロセスを踏めていないんだな」ということです。

その背景には「クライエントさんの理解不足」があるわけですね。

理解不足でコミュニケーションすら上手にできないケース

また、そもそも論として、コミュニケーションがうまくいかないケースもよくあります。

クライアントさんとの会話がかみ合わず、真のニーズを把握できない状況では、支援計画を立てて質の高い実践なんてしようがありませんよね?

この「コミュニケーションが上手にできない」ということの背景にはいろんな要因があると思います。

その中でも「クライエントさんへの理解不足」である状態で、ソーシャルワーカーとして無理に話しかけようとするようなことがあれば、信頼を損なってしまうこともありますよね…。

そのような点は大いに反省です。

複雑化した問題を長期にわたって抱え続けているケース

また、私たちソーシャルワーカーが目の前のクライエントさんのことをいかに理解しようとしても、その人の全てを理解することは不可能です。

その中でも、可能な限りクライエントさんに寄り添って支援するためのコミュニケーションを図ろうとするのですが、人の心は目に見えず状況が複雑化していることもあります。

さらに、クライエントさんは複雑な環境で心理的に苦しみ抜いたまま年単位の時間を過ごしてきた可能性もあるわけです。

そんなクライエントさんを前に、安易に「あなたのことを理解しました」とは言えませんよね?

このように、私の経験の中でも「相手の理解」「人の理解」が不足していることで、実践が停滞してしまうことはよくありました。

人間理解を深めるための実践的アプローチ

私は先ほどお伝えしたように「うまくいかない状況」をたくさん経験してきましたが、その状況を振り返って「取り組んできたこと」もあります。

以下、私が実際に取り組んできたアプローチについてお伝えしますね!

積極的な傾聴と観察

社会福祉士・ソーシャルワーカーとしては「傾聴」の重要性は学生時代に叩き込まれてきたと思います。

「そんなのわかっている」という慢心が、実際の現場において「相手の理解不足」につながってしまうてん。

そんな経験を通して「積極的な傾聴」と「五感のすべてを使った情報収集」の重要性については試行錯誤を重ねてきました。

クライエントさんが語ってくれた言葉だけでなく、その声のトーンや表情にまでしっかり意識を向けて「傾聴する」ということが大事!

最初は「そうは言われても、よくわからない」と感じるかもしれませんが、まずは「相手のことを理解したい」と思って全身全霊で「聴く」ことに徹すること!

これが本当に大事だというのが私の実感です。

技術的なことももちろんですが、全ての感覚器を開いてあなたのことを理解したい」という思いで相手の表現を受け止めること!

これがソーシャルワーカーとしては大事だと私は考えています。

自己覚知の深化

また、「自己覚知」についても学生時代にその重要性を叩き込まれてきたはずです。

とはいえ、学生時代に「自己覚知」と言われても、それが支援にどう役立つのかなどピンときていなかったというのが正直な私の感想です。

ただ、「自己覚知」はめちゃくちゃ大事。

自己覚知できていないと、目の前の人の理解も浅いものになりますし、自分の立場や役割も曖昧になったり伝えたメッセージがふわふわして説得力のないものになります。

「自分の価値観」「先入観」を深いレベルで理解し、それが実際の支援にどう影響しているかは定期的に振り返る時間を持つことがめちゃくちゃ重要です。

自己覚知を深めていくと、支援上の問題が生じたときに、自身の実践を振り返って改善するスキルが高まったというのが私の実感でもあるんですね。

多角的な視点の獲得

自己覚知をしたり自身の実践を振り返ることは重要ですが、「自分で振り返る」というのは限界があります。

大事なのは「自分の外の視点」や「多角的な物事の把握」であり、それが「スーパーバイザー」「コーチ」などの存在意義の一つだと感じています。

同僚やスーパーバイザーとの事例検討を通じて、新たな視点や解釈を得ることができれば、深いレベルでの振り返りにつながり、それがクライエントさんの理解にもつながっていきます。

こうして、支援の質が高まっていくわけですね。

継続的な学習

また、「学習」を継続することはめちゃくちゃ大事です。

実践をしていく中で得られる学びも大事ですが、「書籍を読む」とか「講座を受ける」ということを通じて、基本を見つめ直したり、実践の背景にある学問領域について学びを深めることも大事!

最新の理論や実践方法を身につければ、クライエントさんへの理解が深まる可能性もあります。

また、学生時代に学んでいた内容を振り返っても、あなた自身が成長し変化しているので新たな気づきが得られることもあるでしょう!

このように、継続的な学びをしている人だけが、クライエントさんへの理解を深めて、実践力を向上させていけると私は考えています。

【まとめ】社会福祉士・ソーシャルワーカーとして人を理解する

今回は「人を理解する」ということをテーマに情報提供してきました。

人間理解を深めることで、表面的には見えにくかったクライアントの強みや資源が見えてくることがあります。

それが、新たな支援力向上や質の高い支援に繋げる糸口となり、行き詰まりを打開する力となるのです。

一人ひとりのクライアントの人生に真摯に向き合い、理解を深めようとする姿勢が、より効果的で意義のある支援につながります。

日々の実践の中で、少しずつでも人間理解を深める努力を続けていけるといいですね!

皆さんの努力と成長が、クライアントの人生に大きな変化をもたらす可能性を秘めています。

共に学び、成長し、より良い支援を提供していける私たちでありたいと思います。

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