【対人援助職】感情労働でも1ミリも疲れない「心の視点調整法」とは

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こんにちは!森山です。

今回は

対人援助職としてメンタルバランスを崩さないための方法

についてお伝えします。

また、

自分らしく働き充実したキャリアを歩むために必須の考え方

を解説していきますので、ぜひ最後まで読み進めていただきたいと思っています。

心の視点調整ですか?

何だか難しそうですね…。

そうですね…、最新の科学的な知見と、私たちの脳の力を最大限発揮できる方法について、できるだけ簡単に解説していきますね!

医療・福祉・介護・教育業界で働く対人援助職の方々が、

もう疲れた、だめ、休みたい

と思っても休めないなら、要注意です。

なぜかというと、心と体のバランスを大きく崩してしまうリスクがあるからです。

さらに、そのまま頑張り続けても成長も成果も出にくいんですね。

逆に、自分らしさを活かして、明確な目標を持って物事を前に進める人は、圧倒的な成長を遂げ、大きな成果を上げることができます。

しかも、日々の仕事にストレスを感じることはなくなります。

そのために重要なことは「視点の整理」なんですが、このことはあまり解説されることは少ないように感じますので、この記事では深掘りしていきたいと思います。

Contents

対人援助職の迷いや息苦しさの正体は?感情労働でも疲れない「思考」

日々クライエントと向き合い、人の人生に寄り添う対人援助職。

やりがいを感じながらも、ふと「これでいいのだろうか」「自分らしい支援って何だろう」と立ち止まることってないでしょうか?

対人援助職を取り巻く環境はもやもやを生み出しやすい

現場で感じる閉塞感やモヤモヤ。

それは決してあなただけの悩みではありません。

多くの援助職が、制度の枠組みや組織の方針と、自分の価値観との間で葛藤を抱えています。

「もっと意味ある実践がしたい」「でも現実は…」そんな思いを胸に、日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか?

【恐怖】視点の固定化で成長はなく劣化と退化の方向へ

実は、この息苦しさの正体の一つは「視点の固定」にあるかもしれません。

目の前の問題や制約ばかりに意識が向き、思考が狭いレンジに閉じ込められてしまう…。

そんな状態から抜け出すカギが、今回お話しする「視点調整法」なのです。

ご存知ですか?私たちの思考は階層構造になっていることを…

視点を調整する上で、まず理解しておきたいのは、私たちの思考空間(情報空間)は、階層構造になっているということなんですね。

日常的には「具体的なレベル」で物事を捉えがちな私たち。

でも、実はその上にもう一つ上の階層「抽象度が高いレベル」が存在します。

物理現象の背景にある情報的な空間にアクセスせよ

例えば、目の前でクライエントが怒っているという状況があったとします。

具体的なレベルでは「この人は機嫌が悪いんだ」「私の対応がまずかったのかなぁ」と捉えるかもしれません。

しかし、抽象度を上げて見てみると「この方は何らかの困りごとを抱えている」「感情の背後にある真のニーズは何だろう」という視点が生まれます。

物理空間は抽象度が低くそこばかりみているとしくじる

目の前の事象ばかりに囚われていると、選択肢は限られてしまいます。

「怒られた→謝る」「問題が起きた→対処する」といった反射的な対応しかできなくなっていませんか?

しかし、物事を見るレベル(抽象度)が上がると、同じ出来事に対する意味づけが変わり、新たな可能性が見えてくるわけです。

抽象度が上がると自由度が増す=高い視座を手に入れる

目先の問題に囚われないために必要なのは「高い視座」であり、言い方を変えると「抽象度の高い視点」を得ることがめっちゃ大事です。

具体的な制約や課題から一歩引いて、より大きな枠組みで状況を捉え直すこと。

これが、行き詰まりを打破し、創造的な解決策を見つけるカギとなります。

対人援助職としての専門性を俯瞰してキャリアを描く

自分の専門性について向き合い、今後のキャリアについて考える時も「高い視座」がめちゃくちゃ大事!

「私はケースワーカーだから」「私は相談員だから」「社会福祉士として就職先を選ぶ」というように、役割に固定化して職業選択をしていませんか?

より抽象度の高いレベルで専門性を捉え直してみると、キャリアの再設計や新たな可能性が見えてきます。

業界の狭い考え方にとらわれると思考が遮断される

例えば、あなたが実践している対人援助業務を「関係性をデザインする仕事」として再解釈してみるとどうでしょう。

  • 教える仕事
  • 相談に乗る仕事
  • 福祉の仕事
  • デイサービスの職員
  • 介護職

これらの仕事について、クライエントさんとの関係性抜きにはありえませんよね?

ということは、あなたの仕事は常に「関係性をデザインする仕事である」とも言えるわけです。

関係性をデザインする仕事でどんな未来を描く?

クライエントとの間に、どのような関係性を築くのか。

その人が地域や社会とどうつながっていくのか。

そんな視点でこれからの仕事やキャリアを捉え直すと、従来の枠組みを超えたアプローチが生まれるかもしれませんよね?

グループワークや組織のマネジメントは抽象度の高い思考が必須

仮にあなたがグループワークが得意なら「ファシリテートする役割」を担うので俯瞰した視点を持っているかもしれません。

その他にも、組織のマネジメントや、地域組織化などを展開する中での「個々の潜在力を引き出し、チームとしての成長と成果を最大化するコーディネーター」であれば、抽象度を上げて考えられるかが超重要です!

なぜなら、「自分だけ」「今だけ」ではなく、より多くの人が関与する状況で数年先の未来を見据えて行動することが求められるからです。

このように、自分のキャリアや働き方、目の前の問題解決について考える時も、抽象度を高く持てている人は、さまざまな情報を同時に処理しつつ、本質的に意味ある実践を積み重ね、自分の可能性をどんどん解き放っていけるんです。

Let’s Try!対人援助職が抽象度を上げる実践ワーク

では、具体的にどうすれば抽象度を上げることができるのでしょうか。

日常的に実践できる3つのワークをご紹介します。

1. 「これは何のため?」と問いかける

目の前の業務や問題に直面したとき、「これは何のためにやっているのだろう」と自分に問いかけてみること!

これ、めっちゃ大事です!

というのも、意味も目的もわからず、マシンのように言われたことをやるだけだと、抽象度は高まらない亜kらです。

例えば、上司から書類作成をすることを指示された時。

これは何のためで、誰のためなのか?

さらには、どれくらいの時間をかけられてどのような順番で進めていくのか?

こういう目的や全体を把握する癖をつけることで、抽象度を高めることができます。

2. 時間軸を広げて捉え直す

過去・現在・未来をつなぐ視点で、今の状況を捉え直してみましょう。

  • 「この問題は過去のどんな経緯から生まれたのか」
  • 「5年後にはどうなっていてほしいか」

など、時間軸を広げることで、自然と抽象思考ができるようになります。

そうすると、今の出来事の意味が変わって見えることがありますよ!

3. メタ認知の習慣化

自分の思考や感情を客観視する習慣を身につけましょう。

というのも、感情にとらわれると一気に抽象度が下がり、論理的な思考や中長期的な未来を見据えて大事になる選択をすることが難しくなるからです。

例えば、イラっとした時。

その感情を引きずると、いいことはありません。

そこで、感情を言語化するなどして一歩引いてみるわけです。

「今、私は怒りを感じている」という感じですね。

また、自分が何かに囚われてしまっていると感じた時…。

そんな自分を客観的に見つめて、「この判断の背景には、どんな価値観があるのだろう」と問うてみる。

このように、自分を俯瞰する視点を持つことで、思考の柔軟性が増していくとともに、抽象度が高まってきます。

感情労働に取り組む対人援助職が自分らしさを再定義するための視点

ここまでお伝えしてきたように、抽象度を上げる練習を続けていくと、より深いレベルでの自己理解が進んでいきます!

目の前の問題に囚われてずっと悩み続けるということがなくなっていきますよ!

過去や他者評価にとらわれなくてもOKですよ!

そしてさらに、ここか一歩進めていきます。

自分らしさを再定義することに取り組んでいきたいんですね。

今まで「過去」や「他者評価」に囚われて「自分てたかだかこんなものだ」と思っていたとしても、抽象度の高い思考を手に入れたことで「無限の可能性」を解き放つことや「自由な意思決定」「今までにはなかった選択」などを手にすることができるんです。

そのために、抽象度が低い状態で自己理解をしていたのであれば、抽象度が高い視点で自己理解をし直すということが大切なんですね!

自分が大切にしていくものについて考える

例えば、

  • 「私は本当は何を大切にしているのか?」
  • 「社会にどう関わっていきたいのか?」

こうした問いと、今このタイミングで改めて向き合うことで、役割や肩書きに閉じ込められない、あなた自身の軸が見えてきます。

対人援助職は「しなければならない」でがんじがらめに?

対人援助職として働く中で、いつの間にか「○○をしなければならない」という思い込みに縛られていないでしょうか?

制度の要求、上司の期待、クライエントのニーズ。

それらはもちろん大切ですが、その前に「あなたはどんな社会を創りたいのか」「どんな関わりを通じて人や社会に貢献したいのか」という根本的な問いがあります。

役割に閉じ込められず、自分の想いやゴールから逆算して考えるビジョンに沿って生きる。

そんな対人援助職が増えることで、支援の質も、働く人の充実感も、きっと変わっていくはず…。

そんなふうに私は考えています。

まとめ-未来志向の援助職へ…思考のステップアップ

いかがでしたか?

私たちの日々の実践は具体的なレベルで行われますが、ここまでみてきたように、抽象度を上げて全体を俯瞰することも大切だと私は考えています。

その後、また具体的な実践に戻る…。

この往復運動こそが、しなやかで創造的な支援を生み出す源泉となることを、今まさに私たちは共有しましたよね?

視点を変えることで成長が促され望む成果を掴むことができる!

視点を変えることは、自己変容の第一歩です。

「現場のリアリティはこうだから仕方がない」と諦めるのではなく、そのリアリティに別の意味を与える力を育てていく。

そうすることで、制約の中にも可能性を見出し、変化の時代を生き抜く軸を持つことができるのです。

高い視点から自分や周囲の関係・場を捉え直す

思考の階層を意識的に登り、より高い視点から自分の実践を捉え直してみていただければと思います。

きっと、今まで見えなかった道筋や、新たな可能性が見えてくるはずですよ!

複雑で変化の激しい時代だからこそ、視点の調整力を身につけた対人援助職が、社会に新たな価値をもたらしていけるのではないでしょうか。

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