ひとりで社会貢献型起業!ゼロから始めて10年継続する秘訣&NG例

今回は
社会貢献性の高いビジネスを一人でスタートさせて、10年後も事業を安定的に営むための「基本」「土台作り」「絶対やってはいけないこと」
について情報提供します。

人のためになる仕事がしたいけど、起業ってハードル高いよな…
確かに…そう感じてしまうかもしれませんね。
でも、
ひとりで小さく始めるからこそ「失敗しにくい」「今すぐ始められる」というメリットもたくさんある
んですね!
また多くの人の共感を得ながら人の役に立てるビジネスを安定的に展開できれば、あなたの人生の充実度・幸福度は飛躍的に高まるのではないでしょうか?
雇われて働いてヘトヘトになる毎日を送っている方は「生きがい」「働きがい」や「働くことの意味」を再発見できるのが社会起業です。
今回の内容を押さえて社会貢献性の高い活動を始めると、自分らしく笑顔あふれる毎日と優しさでつながる人間関係を構築することができるようになります。
先の見通しが立ちにくい社会で「このままでいいのか」と漠然と考えている方は、行動のきっかけとヒントを掴めるはずですので、ぜひ最後までチェックしていただければと思います!
Contents
ひとりでできる社会起業家って?

今回私がお伝えしたいのは「ひとりでできる社会起業」です。
ひとりでできる社会起業は、「今すぐにできること」や「自分が情熱を注げること」で社会課題を解決に導けるビジネスを、小さくはじめて育てていきます。
自分らしさを活かして価値を生み出し、事業を10年後も20年後も堅実&安定的に営むための方法なんですね。

社会起業って興味あるんだよなぁ…ひとりでもできちゃうのか…
そうなんです。
最近では「ソーシャルアントレプレナー」「社会起業家」という言葉をあちこちで目にするようになりましたよね?
実践事例や報告も増えてきて、その中には個人でスタートさせる人もおられます。
社会起業家が増えている背景には、時代の変化の速さと、多様で複雑化する社会課題があります。
社会課題に対して解決する方法が見出せないまま、課題の複雑さがどんどん増していく…そんな現状があることから、社会起業家に対する期待と注目が集まっているのではないでしょうか。
実際、少し意識して身の回りを見渡すと、どんな地域でもそれぞれ特有の課題を抱えています。
環境破壊・少子高齢化・限界集落・教育格差・シャッター商店街・子育て世帯の貧困・DV…
このように挙げ始めればきりがありません。

ニュースでみているだけの話ではなくて、身近なところにたくさん問題があるんだな…
そのような問題を解決に導くためのお金も人材も潤沢にある地域は、まぁ存在しないでしょう。
そこで、「社会問題」を「ビジネス」で解決してくれる人材が求められていると考えられるわけです。
大学などの教育機関や行政なども社会起業家の今後の活躍に期待しているんですね。
社会起業には特別な才能・スキル・センスが必要?

私は「ひとりでできる社会起業」についてお伝えしています。
「ひとりだからこそ」「小さい組織ならでは」の魅力とメリットを活かした事業で堅実に社会的価値を生み出す方法についてお伝えしているわけですね!
社会起業家は超革新的なサービスを生み出す天才なのか?
世間を見渡してみると、脚光を浴びている社会起業家の中は「社会問題の解消」はもちろん、時に社会変革をもたらすような革新的なサービスを生み出している人もいます。
そこで
- 「私には無理だな」
- 「世の中にはすごい人がいるなぁ」
と思ってしまい、自分とは関係ない話のように感じて具体的な行動に起こせない人も実際多いんですね。

そうです、まさに私はそんな状況です
でも、私はそのような相談を受けたとき、非常にもったいないなぁと思うんです。
「カタチ」にとらわれず、今から行動すればすぐにでも人を笑顔に変えることができるかもしれません。
少しの行動をきっかけにアイデアが湧くこともあるでしょうし、やってみると人生をかけてやりたいことと感じることもあるのではないでしょうか?

ふむふむなるほど
現状を変革していく小さなアクションから始めてみては?
もし今の状況に不満があったり、退屈な感覚があるという方は、単に働いてお金を得るのとは別の喜びを得られる人生を送ることができます。
また、雇われて働きつつも人生時間の一部分を社会起業に当てることもできます。
でも行動する前にその可能性を閉ざしてしまうと、結果や形には残らず、芽生えた「優しさ」「想い」も消えてなくなります。

…確かにそうかぁ。
また逆に「スキル・才能・センス」があれば社会起業家として成功できるというようなものでもないと私は考えています。
実際「社会問題を解決する」と意気込み、思いのままに行動してすぐに資金が枯渇したり、仲間同士の意見の食い違いで離散するケースも見てきました。
そこで私としては「熱い想い」を「小さな形」で始めることが大事だと考えているんですね。

なるほど…
社会起業は自分の想いをベースに小さなアクションを開始
まずは目の前のたったひとりのために行動すること。
たった一つの問題に焦点を当てて、自分に何ができるかを考えること。
そこから具体的なアクションを起こし、植物を育てるような感覚で社会的な事業を育んでいけば、多くの人の笑顔をずっと生み出し続けられるような堅実な事業運営ができるんですね!
ひとり社会起業で必須の3つの意識

ひとりで行う社会起業家にとって「これがなくては絶対ダメ」と言えるような3つの意識をお伝えします。
これらをチェックする中で、貢献度が高いビジネスを継続的に展開し続けることができるようになりますよ!
ゴールを抱き更新し続ける
先ほど「熱い想い」ということをお伝えしましたよね!
実は起業家として、「自分はどんな状態を目指すの」というゴールを設定し、そこに自分の「本音ベースの思い」が詰まっていることはめちゃくちゃ大事なんです。
なぜかというと、「ゴール」があるから何をすべきかが決まり、問題にぶつかっても乗り越える方策を考えられ、行動を継続しているうちに共感する仲間が集まるからです。
逆に、「ゴールがない」と何をすべきかわからなくなりますし、「想いがない」とすぐに心が折れますし共感など集まりようがありません。
だからこそ、「自分は何がしたいんだ」「どこに向かいたいんだ」ということと向き合いゴールを設定することが大事なんです。
ゴール設定はいつ・どうやってするの?
ゴールについては社会起業スタート時に考えることも大事です。
そして、その後もゴールを意識し、自分の中で「こんな状態を実現したい」という思いを持ちつつゴールを更新しながら行動することが大事だと考えています。
つまり、最初は「仮のゴール」を設定し、そこに向けて走り出す中で、学びや気づきを経て「次のゴール」に向けて走り出し、またゴールを更新するということを繰り返していくわけですね。
ゴール設定の方法がわかりません→超簡単です!
この時、「どうやってゴールを設定するのか」ということを聞かれることは多いんですが、ポイントは「本音を解放するだけ」だと考えてください。
周りの顔色を伺う必要もないですし、建前や綺麗事を言う必要もありません。
「自分は〇〇を目指すんだ!」ということを、自分の心に聞いてみるということです。
その時に「過去の自分はこうだったから…」とか「社会の常識から考えて…」ということを「一才排除すること」が大事です。
下世話で自分勝手なものでもまずはOKです
「お金が稼ぎたい」「モテモテになりたい」「影響力を持ちたい」など「こんなことを言ったら周りが引いてしまうのではないかなぁ」と思うものでも、まずはOKです。
そして、「お金を稼ぐため」「モテモテになるため」「影響力を持つため」など、本音に基づいたゴールに向かって、起業家としてのスタートを切りましょう。
そうして挑戦をスタートさせ、ゴールを更新しているうちに、自分の本音で「社会性のあるゴール」を設定できるようになっていきます。
身勝手な思いが社会性のあるゴールに変わる!?

自分本位なゴールを設定して行動すると、社会性のあるゴールが設定できるようになる?それはなぜ!
はい、ここは一緒に考えてみましょう!
「お金を稼ぐ」ということを実際の社会で形に変えるためにはどうしたらいいでしょうか?

ビジネスで大成功するとか、投資で儲けるとかでしょうか?
そうですね。
ここでは「社会起業」という文脈ですので、投資は一旦置いておきましょう。
事業を起こして、お金を儲けるためには顧客に喜ばれる商品・サービスを提供する必要がありますよね?
その状態はすでに「お客さんのことを徹底的に考え、人が抱える問題を解決に導く仕事をしていりう」わけです。

なるほど、確かに!
はい。
次に、「モテモテになる」ということを考えてみましょう。
そのためには「横暴な振る舞い」「自分勝手な言動」ばかりでいいでしょうか?

周りに対してしっかり気遣いができて、かっこいい自分である必要がありますね!
そうです。
「影響力を持ちたい」も同様です。
そのためには社会性のあるゴールやロジカルな思考、言動などに一貫性があることなど」が必要ですよね!

確かに!自分勝手なゴールも、それを体現しようとすると社会性を持つゴールに変わってくるかも!
そうなんです。
「最初は自分勝手な想い」だったかもしれないものが、起業家として行動しているうちに「身近な人の幸せ」も考えられるようになり、いつしか地域課題の解決や社会貢献にしっかり向き合えるような自分になっている。
これが自然な流れではないかと私は考えているんですね。
社会起業は頑張ったり無理したらダメ!
次に、社会起業は「頑張らない」ということの重要性についてみていきます。

え、頑張らないと成功しないでしょう!
そうではないんです。
詳しくみていきますね!
社会起業はうまくいかないのが「当たり前」
ゴールを掲げて、それを実現するために社会起業をしたとしますよね?
最初は「お金を稼ぎたい」「モテモテになりたい」でもOK!
ではすぐにお金を稼げてモテモテになるかというと、そうではありません。
社会起業ははまさに想定通りにいかないことの連続なんです。

はい。そこまではめっちゃ理解できます。
そこで、「頑張ればいい」というのは間違いだと私は考えています。

そこがよくわからないんですよね。
理由を説明すると、ここまでみてきたように「オモイをカタチにすること」はシンプルではなく、社会問題・課題の解決はまさに複雑な状況だからなんですね。
例えば、複雑に絡み合った糸を、力づくで解こうとするとますます複雑に絡み合ってしまったり、糸が切れてとんでもない状況になることだって考えられますよね?
「頑張る」「ガムシャラに行動する」というのはそういうことです。
つまり、「こんなゴールを実現したい」と考えて、それを形に変える作業って、「力づくで問題解決をすること」「頑張ること」ではうまくいかない可能性が高いんですね。
頑張れば頑張るほどゴールを見失ってしまう皮肉な状況に!?
私も経験がありますが、頑張り続けているうちに「目の前のことしか見えない状態」になってしまうことがあります。
そうなると、冷静な判断力を失って、失敗を繰り返し、改善や修正をできないこともよくあります。
さらに、ゴールを見失ってしまうのは良くないパターンです。
そんな時こそ大事なのが「ゴール」に立ち返ることであり、落ち着いて今自分がやるべきことを見つめ直すことです。
行き詰まった時こそ深呼吸し、肩の力を抜いて「ゴール(目的地)」を見据えて仕切り直すことが大事ですね!

ゴールかぁ…
自分の心にしっくりくる「ゴール」を設定する
ここでいうゴールは「あなたが心から到達したいと思える目的地」に設定する必要があります。
「社会的に評価されるだろうから」とか「周りを納得・説得させる上で建前として綺麗だから」ということは全くゴールになりません。
あなたの「心の声」にしっかり耳を澄ませて「こんな状態を実現したい」と思えるゴールを設定するんです。
社会起業後心が折れてもしなやかに立ち直るゴールの意義
社会起業家としての一歩を踏み出し、行動する中でひどい裏切りを受けたり、必死にアクションを続けているのに心無い言葉をかけられたりすることもあるかもしれません。
そんな時に「心が折れるか」「行動を継続するか」はゴールを持ち続けられるかどうかです。
つらすぎる状況に陥ったとき、あなたに手を差し伸べてくれる人は「あなたの思い」「ゴール」に共感してくれる人だと思うんですね。
頑張っているうちにいつの間にかゴールを見失ってしまう
共感を生み出すためには、あなた自身が「ゴール」を見失ってしまうと完全にNGです。
ゴールに基づいて決断・行動し、ゴール達成に向けた振る舞いを日頃から心がけることです。
ゴールを見失うと当然方向性がずれて遠回りばかりしてしまいます。
完全にコントロール不能状態に陥ってソーシャルビジネスが迷走することもあります。
大事なことなので繰り返しますが、「ゴール」を意識して、それを抱きながら行動することです。
また、「社会問題・課題を把握し解消に向けた取り組みを行う」という中で、「方法論」にこだわりすぎないのもポイントです。
目的を果たすための方法は、1つや2つではないはずですので、「方法」は目的に応じて柔軟な発想で選択するのが大事ですね!
事業を継続するための資金を確保する
社会貢献を目的とする事業では、「もしかすると十分な収益が得られないかもしれない」という可能性は常に考えておかなければなりません。
実際、あなたの行動がどんなに社会的に意義があるものだったとしても、みんなが協力をしてくれたり十分なお金を寄付してくれるかどうかは別の問題なんです。
資金繰りが苦しくなると社会企業は暗礁に乗り上げる
もしあなたが起こす事業が資金繰りが厳しくなり、暗礁に乗り上げてしまうとその事業を継続することが難しくなります。
そこで対策はいくつかありますが、主なものを3つ紹介します
- 「収益事業に取り組む」
- 「寄付金を募る」
- 「助成金を申請する」
これらを組み合わせてお金の問題を乗り越えていくことが基本になります。
甘い想定は身を滅ぼす!自分たちの事業は自分たちで守る
その他にもお金を確保する選択はいくつもあります。
ただ、起業時にもらえたり貸してくれたりするお金に頼りすぎると良くないと考えています。
一時的にはお金が入ってきますが事業を継続しているとお金は当然無くなってしまうからです。
安定的・堅実にソーシャルビジネスを展開し続けるためには「収益事業」をうまく回していく必要があるというのが私の考えです。

収益事業か…なかなかハードルが高そうだなぁ
この「ひとりでできる収益事業の作り方について」は、この記事の他にもたくさん情報提供していきます。
https://socialwork-coaching.com/category/start-business/
ぜひ参考にしてみてください。
資金以外のリソースを確保する
社会起業を成功させるためには「お金があればいい」というだけのものではなく、様々な資源(リソース)が必要です。
そのためには「小さく始めてコツコツ育てていく」という意識が大事だというのが私の考えです。
ひとり起業×地域課題の解決・社会貢献
私は「ひとりでできる社会貢献起業・地域課題解決型事業」という情報をお届けしています。
必ずしも「ひとり」である必要はありませんが、「小さく始めること」を強く推奨しているんですね。
なぜかというと、「リスクがコントロールしやすいから」ということと「自分の想い(ゴール)を追求しやすいから」です。
小さく始めてリスクをコントロールする
もしあなたが「これなら事業化できる!」と感じたアイデアで、大きな初期投資をして家賃や人件費を払うような事業を展開し、ランニングコストも大きければ、どうでしょうか?
もちろん、すぐにうまくいけばそれでいいのですが、ちょっとでも想定がズレると一気に事業経営は厳しくなります。
だからこそ「小さく始める」ということが大事なんです。
損失が小さければ継続した実践が可能
小さなアクションであれば、うまくいかないことがあっても損失も小さいです。
そして、「アクションをした」という経験や、そこからの気づきと学びは今後の事業に大きく活用できます。
このような経験が「成功する事業」につながる可能性を高めるんですね。
だからこそ、「小さく始めてコツコツ育てる戦略」で、あなた自身が経験値を積みながら事業をサポートしてくれる「人」とのつながりなどを構築していくわけです。
その中で、「場所」「情報」「スキル」「ノウハウ」などは資源を確保できるようになるかもしれませんね!
試行錯誤の中でゴールを更新していく
小さく挑戦し、経験値を積む中で資源を確保していくことと同じくらいかそれ以上に大事なのは、行動する中であなた自身のゴールが更新できるという点があります。

え?どういうこと?
実は、私たちの「ゴール」は行動する中で変わっていく方が自然なんです。
例:子どもの居場所づくりというゴールを更新していく
例えば、「地域の子どもたちの居場所を作りたい」と思って、事業を始めようとしたとします。
自宅を解放して、絵本を置いたり遊び場を作るなどしていたときに、思うように子どもたちが集まってこないことに気付いたとします。
さらには、すでに地域に子どもたちの居場所は複数あって、どこも「来てほしい子どもたちにアプローチできない」「開けていてもいつもガラガラ状態」という現実があることに気づけたとします。
そこで「子どもの居場所を作ることにフォーカスしていたけど、私の経験値や強みを活かすと、子どもの居場所をネットワーク化したり、メディアを作って情報発信することもできるかもしれない」と考えられることもあるわけです。
この状況を紐解くと、「子どもの居場所を作る」ということから「地域を連帯させて地域全体で子供達を支えられるような仕組みを作る」ということに変わっています。
挑戦し経験値を積み気づきを得てゴールを更新する
実際に行動し、経験を積み、気づきを得ることで、ゴールを更新できたといことですよね!
このようなことをしようと思うと「最初は小さく行動する」ということが大事です。
なぜかというと、「いきなり5人のチームで動く」ということをしていたら、「意思決定が複雑化する」「方向性の切り替えの柔軟さが損なわれる」ということがあるからです。
今すぐ自分一人ででもできることから実践するのがポイント
だからこそ例えば
- 「期間限定で居場所をオープンします」ということから始めたらOK!
- 「水曜日だけ場所を解放します」ということでもOK!
- 自分一人でできる範囲でやればOK!
まずは「今すぐできること」「自分一人でできること」から始めてみましょう。
その中で「ゴールの更新」を重ね、自分の中に「こんな社会を実現したい」というゴールが固まってきたら、それを発信しながら行動を続けていってください。
きっと、共感してくださる仲間が現れます。
その人とゴールを共有できたら、一緒になってその実現に向けて足を踏み出していけるはずなんですね。
社会起業だからこそお金としっかり向き合おう
そして、あなたが今後社会貢献性の高い事業を展開するのであれば、「何が必要か」「自分には何が足りないのか」ということを把握して、どう補っていくかを考えながら展開していくことが大事ですね!

足りないものだらけです。どうやって補ったらいいですか?
そうですよね…。
経験値は焦って積み重ねようとするとロクなことがありません。
また、仲間集めも下手に人をかき集めようとすると、想いがバラバラになり「自分勝手な人の集団」になると手をつけられません。
とはいえ、自分一人で全てこなすのは限界があり、今すぐにでも必要なリソースを調達したい。
そんな時に考えられる解決策の一つが「お金」を払うことです。
お金があれば人を雇うこともできるでしょうし、スキルやノウハウを持った人材を雇用することもできるでしょう。

なんだ…結局お金か…
はい。
ある意味では世知辛いですよね…。

結局、社会起業ってお金がないとできないの?
そういってしまうと元も子もないので、私がお伝えしているのは「小さく始めてコツコツ育てる社会起業を実践すること」なんです。
なぜかというと、「お金」ではなく、社会起業を成功に導く重要な要素を手にするために必須のものを「小さく始めてコツコツ育てること」で見出せるからです。

え!?重要な要素ってなに?
それこそが「ゴール」「ビジョン」「社会的な理念」なんです。
これらはすでにお伝えしたとおりです。
なぜこれらが重要かというと、社会的理念に共感してくれた人が、積極的に集まってくれたりノウハウ・スキルを提供してくれることにつながるからです。
最初から人々の共感を集めるゴールを設定できるか?
「起業をしたい」と考えているときに、最初から「人生をかけて追いかけたいと思える壮大なゴール」「人の心を掴んで話さないような素晴らしい理念」が自分の中に芽生えていることは99%ありません。
そして、そのような素晴らしい理念がないと起業したらダメなわけでもありません。
むしろその逆だと思っています。
「自分自身が実現したい社会ってなんなのか」ということを徹底的に突き詰めて考えること。
これから始めた方がいいのではないかと思っているんですね。
どういうことかというと「お金持ちになりたいから起業したい」とか「自由な時間と望む暮らしを実現したいから起業したい」ということから始めてOKだということです。
挑戦をしつつ社会性を伴ったゴールに更新していく
そこから「大切な家族のために起業したい」とか「仲間と好きなことで夢中になりながらお金を稼いで生計を維持できたら最高」とか、そんなイメージでOK!
そういうことをしているうちに「お客さんに喜んでもらえてめっちゃ嬉しい」「もっとたくさんの人に自分たちの商品・サービスを届けたい」と思うようになり、「地域に貢献したい」「社会の問題にアプローチできないか」というふうにゴールを更新していく。
このような形が私が考える「自然なゴールの更新」であり、このプロセスを辿った人が発する言葉には説得力があります。
逆に、起業したこともないし、机の上で学んだ知識だけで頭でっかちに考えて、綺麗な言葉を並べ立てただけの人が発する「建前」や「上部だけ」のように聞こえる社会的理念やゴールには、人は共感しません。
だからこそ「自分が本当に大切にしたいと心から思えること」について、まずは必死に取り組むことが大事なのではないかと私は考えているんです。
ゴールを抱き続けることの意味
先ほど「ゴールを抱き続ける」ということについてお伝えしました。
「何のためにこの事業を展開するのか」「ソーシャルビジネスを成功に導くことが誰のためになるのか」ということについて、自分が心から本音で思うことについて、行動しつつ発信すること!
これを継続していれば、あなたの元に全国から「応援してます」というメッセージが届き、「協力したい」という人が引き寄せられてくるはずです。

発信するのも大変だよな…
そうですね。
「メッセージを届ける」ためには「コツ」を学び取ることも大事です。
発信と言っても「手間ばかりかかる」けど「誰にも読まれないブログ」「スルーされるSNS」では意味がありません。
共感が得られるようなメッセージを効果的に届けるコツについても、また別の記事等でお伝えしています。
ぜひ参考にしてみてください。
ひとりで社会問題を解消し続ける2つのポイントとNG例

ひとりでも社会問題を解決に導きつつ、安定的に事業を行うために必要なお金や資源を用意し続けるために必要なのは「2つの重要なポイント」を理解することです。
1つ目は「長期的で幅広い視野を持つこと」
2つ目は「目の前の課題を乗り越え続けるために行動すること」です。
ひとり社会起業家2つのポイントが重要な理由
なぜこの2つのポイントが大事なのでしょうか?
その理由としては、社会課題はすぐに解決できないものも多く、解決策があらかじめ用意されているような単純なものではないからです。
ボタンを押したらお湯が沸く。
お湯を注げばラーメンが食べられる。
このような感覚で「〇〇をやれば社会問題が解決する」ということがあるでしょうか?
ないですよね?
こんなシンプルな話ではないんです。
社会問題を解決に導くためには、問題の背景や構造を紐解き、解決のための行動を継続できる仕組みづくりが重要なんですね。
ひとり社会起業で絶対NGなこと
社会起業や貢献性の高いビジネスを行っている人が、多くの人を巻き込んで事業をスタートせたのはいいけど、続かずにすぐに終わってしまうとどうでしょうか?

たしかに、それは起業する自分も怖いし、周りにも影響があるよね…
そうなんです。
多くの社会課題の解決には「継続した取り組み」が重要です。
打ち上げ花火のようにボカンと綺麗な花が咲かせるより大事なのは、一つ一つの行動を次にどうつなげていくかを考えるということです。
そう考えると、「目の前のこと」ばかり見ていてはダメです。
長期的なことを考えて行動する必要があります。
そして、幅広い視野で周りを見渡しながら、周囲への影響を考えて行動することも大事ですね!

たしかに、そうですね!
すでにお伝えしたように、「ゴール」についてはその都度振り返ることも意識しつつ、「長期的な視野」「幅広い目線」も大切にしてみてください。
その中で、目の前の課題を解決に導くために、必要な方法論を考え尽くすことは「社会解題の解決」「事業の継続」のどちらにとっても大事ですよ!
振り返りと改善は必須
そしてもう一つ大事なのは「振り返り」「改善」です。
というのも、答えのない問題を解いている私たちに求められるのは「トライアンドエラー」なんですね!
行動する中で状況をより良い方向に持っていくことが求められます。
一発で正解を導き出して、一度も誤らずに一直線で問題を解決に導くのは不可能なのであれば、「振り返り」「改善」を繰り返しながら少しずつ目的地に近づいていくことですね。

振り返るとか改善するとか…それが意外と難しいんですよね…
そうなんです。
これができなくて事業が続かない人が非常に多いんですが、「振り返りと改善」こそが事業を継続できるかどうかが分かれ道です。
この簡単な解決策が「相談」なんです。
自分では気づきにくい問題にアドバイスをくれる人、そして目的を思い出させて励ましてくれる人の存在が、あなたのビジネスの成功をぐんと後押ししてくれるんですね!
このように、アドバイザーの存在やサポートも含めて考えて、「長期的な視野・幅広い目線」を持って「具体的なアクション」を起こし続け、振り返りと改善も含めたプロセスをぐるぐる回せる人…。
こういった人こそ、ソーシャルアントレプレナー・社会起業家として人の笑顔を生み出し、事業を安定的に展開できる人と言えるんですね。
まとめ:大事なのは自分らしさとゴールへの意識

ここまでひとりでできる社会起業についてお伝えしてきました。
「ひとり社会起業で必須の3つの意識」として「目的」「資金」「リソース」について確認しまし、「ひとりで社会問題を解消し続けるための2つのポイント」として「幅広い視野と長期的な目線」「行動し続けること」などについても解説しました。
これらの行動の中で「うまくいかないこと」「できないこと」はたくさんあるかと思います。
「自分らしさ」を大事にしていただいて、振り返りと改善を続けること…。
そして目的をもってガンガンアクションを重ねていただく中で、突破口が必ず見つかるのではないかと私は考えています。

大変そうだけど、やってみる価値はありそうですね!
小さく始める社会貢献性の高いひとり起業をサポートする私としては、あなたの「オモイ」が「カタチ」になり、人の笑顔を生み出しながらビジネスを発展していただくことを願っています。
そういった意味で「行動をしてみること」が大事だと私は考えています。
超簡単で小さなことでもいいからやってみる!
「社会起業は天才的な頭脳の持ち主がイノベーションを起こすもの」というイメージでいると、はじめの一歩が踏み出せなくなることがあります。
大事なのは「目的」を果たすことであり、その方法が「超ありふれたアイデア」「今すぐ自分にできること」でもいいはずです。
考えすぎると頭でっかちになって行動できなくなりますので、「これだ!」と思うものがあれば今回の内容を踏まえて、実践に向けた具体的なアクションを検討していただければと思います。
Let’s Action
最後に私の経験の中から、行動していただくためのワンポイントアドバイスをさせていただきます。
ポイントは「最初から考えすぎない」ということです。
これがものすごく重要なんですね。

ふむふむ…
「社会起業とは何か?」「社会問題とは何か?」「子どもの相対的貧困の背景にある問題は何か?」「地域の空き家問題を解消するために最も良い取り組みとは何か?」「シャッター街をどう再生するか」
このようなことについて「考えて答えが出る」ということは、経験上まぁありません…。
そこで「見る」「体感する」ことこそ大事なんです。

なるほど、実際に問題を見て触れてみるということですね!
はい。その通りです。
例えば、学校に朝ごはんを食べてこれない児童がいると知った時、「それは社会問題だ」「何とか解決せねば」と考えるあなたは心優しい人だと思います。
その優しさを行動に変えて、ソーシャルビジネスに限らずできることをしていただくと、子どもの笑顔を作り出すことができると思うんですね。
ただ、「問題に直接触れる」という経験をしないと社会貢献・事業の方向性を大きく見誤ってしまうことがあります。
確かに、社会起業家には「考える力」は求められます。
でも「実際に目で見る」「耳で聞く」というような身体的感覚を持って物事に触れなければ「求められていないサービスを生み出す」など失敗につながります。
その問題に生で触れること。
これが問題を深く把握し、解決策を見出す上でものすごく大事だというふうに私は考えています。

そうですね!本当にそう思います。
身体感覚的に得た情報から「目的」を持ち「行動」をして「発信」を重ねるあなたの元には、おそらく多くの共感が寄せられます。
そして「サポーター」も集まり、仮に問題にぶつかったときにも「助けてくれる人」が出てくるはずです。
これは私の考えになるんですが、人の持つ温かみに触れる中で、一緒に社会に存在する様々な問題と向き合い続けること。
一人の笑顔と幸せを育める関係性を紡ぎ合う人がたくさんいる世界こそが私の理想なんです。
そういう意味でも、あなたの内側から溢れる優しさを持って、ぜひ関心がある世界へ飛び込んでいただき、肌で感じた情報を元に行動をしていただければと思います。
今回の内容はここまでとなりますが、他にも音声コンテンツや動画コンテンツ、会員サイトなどでも情報提供しています。
興味がある方はチェックしてみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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