社会福祉士の経験を地域の価値に変える独立起業メソッド|ゲイン&ペイン

このブログでは、コーチングやソーシャルワークの理論などを基盤にお伝えしています。

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こんにちは!森山です。

今回は

社会福祉士としての専門性を地域での価値創造や事業としての安定化に変える方法

についてお伝えしていきます。

社会福祉士として、個人で社会貢献をしたり地域における価値を届けるための仕事として自分に何ができるか?

私はこのことにずっと向き合ってきました。

今では、

森山さんはどうやって働き、どう稼いでいるんですか?

社会貢献と安定収入の両立を独立起業して成り立たせるなんてできるの?

このようなことを聞かれることが多いです。

そこで今日は、

― ソーシャルワーカーだからこそできる小さなビジネスの始め方 ―

についてお伝えしたいと思います。

この記事に辿り着いてくださった方は、

  • 「支援の仕事は好き。でも、組織の中だけじゃできないこともある」
  • 「もっと自由に、自分の想いを形にして、地域に関わっていきたい」
  • 「ソーシャルワークやコーチングの力を、ビジネスにできないかな」

そんなふうに考えている方も多いかと思います。

社会福祉士としての専門性と経験を活かして、地域に貢献するスモールビジネスを立ち上げることは、決して夢ではありません。

むしろ、これからの時代にこそ求められている働き方です。

この記事では、社会福祉士が持つ強みを整理し、それを「地域のニーズ(ペイン)」と「求められる価値(ゲイン)」にどうつなげるか。

その考え方と実践のヒントをお伝えします。

社会福祉士が持っている見えにくいけど大きな“強み”

ソーシャルワーカーは、目の前の「困っている人」に寄り添い、本人の力と周囲の資源をつないでいく仕事です。

これは、まさにビジネスで言う「価値の提供」の本質に近い。

具体的に言えば、社会福祉士は以下のような強みを持っています:

  • 人の話を深く聴く力(傾聴・共感)
  • 「本人の力」を引き出す支援力(エンパワメント)
  • 複雑な背景を読み解く洞察力
  • 制度・福祉資源の知識
  • 地域との関係性づくり(ネットワーク形成)

これらの力は、相談支援の現場だけでなく、「コーチング」「コミュニティデザイン」「場づくり」「対話イベント」など、幅広い分野で活用されていますし、独立起業した際も応用が可能です。

「ゲイン」と「ペイン」の視点で、地域に必要な価値を見つける

地域で何かを始めたいとき、いきなり「何をするか」を考えてしまうのは起業初心者がハマる罠です。

大事なのは、まず「何に困っていて」「何が求められているか」を探ることです。

このとき役立つのが、ゲイン(Gain)とペイン(Pain)の視点です。

  • ペイン=困っていること、不安、孤立、もやもや
  • ゲイン=こうなったら嬉しい、安心できる、元気になる未来像

たとえば、高齢者が多い地域で、

  • ペイン:「人と話す機会が少ない」「頼れる人がいない」
  • ゲイン:「気軽に立ち寄れる居場所がある」「ちょっと相談できる相手がいる」

このニーズに対して、社会福祉士としてのスキルを活かし、「話を聴く場」「ゆるいつながりづくり」「地域資源へのつなぎ」を提供できるとしたら、それは立派な価値になります。

「想い」に妥協しない!言葉と行動→形に変え持続可能な変革を!

社会福祉士として起業を検討されている方から、

「福祉=ボランティア」「支援=お金をもらいにくい」

というようなイメージを払拭できずに迷っているという話はよく聞きます。

この状況をどう打破したらいいのでしょうか?

自由な思考・発想を心の底から認めよう

大事なことは「考え方は人それぞれだ」ということを自覚し、許容することではないかと思っています。

その中で、「あなたはどうしたいの?」ということを自分の言葉で語れるかどうか。

ここがポイントです。

「理想とする社会(これはあなたが望む理想で構いません)」を設定し、「そのためにどんな考え方を持ち、何をするの」ということを考えること。

これが、具体的な選択肢を選び取っていく前提だと考えています。

あなたの専門性を求めている人はたくさんいる

社会福祉士として実践していればご存知のように、地域・社会でたくさんの人が「誰かにそばにいてほしい」「困ったときに力になってほしい」と願っています。

そこで、「雇われて働く」「独立起業する」「フリーランスとして働く」「複業を展開する」など、選択肢は無限にあり得ます。

もし、独立起業するなら、社会福祉士ができることを、“サービス”として言語化し、「価値」として提供すれば、それはビジネスになり得るんですね。

社会福祉士の強みを活かしたサービス提供の具体例

たとえば:

  • 月1回の「対話カフェ」+個別相談(1回1000円)
  • 子育て中の親の「伴走サポートプログラム」(全5回で1万円)
  • 高齢者と地域住民をつなぐ「見守りコーディネーター」として月契約

このようなことからでも、小さくても、お金をもらって価値提供することもできます。

社会福祉士として小さな一歩を踏み出す→知識・経験値・仲間を得る

私も、ものすごく小さな一歩から活動をスタートさせました。

ただそこで、持続可能な形で活動するには、“収入”が必要だということと向き合うタイミングがやってきます。

そこで「思いを形にすること」「行動を継続すること」を大事にして、「収入を得る仕組みづくり」を考えたとき、それまでの行動で培った経験値や学び、仲間との縁があったので、苦労することなく安定収入を構築できました。

次のフェーズでは市場やターゲットの選定を誤るな

小さな一歩を踏み出すときは「あまりお金のことを考えない」ということも大事かもしれません。

ただ、その行動を継続したいと考えた時、お金と向き合うタイミングに差し掛かった時は、市場やターゲット選定などビジネスについて学ぶ必要があります。

お金を受け取ることで、「継続できる」「自分の時間を大切にできる」「自立的に貢献できる」――。

ビジネスは価値と価値の交換ですので、提供する価値以上の対価を求めようとしたり、市場やターゲット選定を誤ると、ビジネスでは信頼を損ねたりどれだけ頑張ってもうまくいかなくなったりします。

ここは注意が必要なポイントですよ!

実践のステップ:小さく始めてコツコツ育てる

では、実際にどう始めればいいのでしょうか?

ポイントは「小さく始めてコツコツ育てること」です。

① 話を聞く

まずは、5人くらいでいいので話を聞いてみましょう。

身近な人に「困ってることある?」「どんな場があったらうれしい?」と聞いてみてください。

ニーズや提供すべき価値、貢献のヒントが見えてきます。

② 自分の提供できる価値を言語化する

私も起業家としての一歩を踏み出した時に、徹底的に「自己の棚卸し」をしました。

  • 「私は、人の話をじっくり聴いて、次の一歩を一緒に考えるのが得意」
  • 「制度や支援先につなげることができる」

このように、自分のスキルを、誰かの“ゲイン”にどうつながるか考えてみましょう。

③ 試してみる

思いついたアイデアを、小さく実践してみましょう。

たとえば、月に1回、地域のカフェで無料相談会をやってみる。

SNSで発信して、反応を見てみる。

1人でも来てくれたらOKです。

④ 料金設定と持続の形を考える

反応がよければ、継続してみてください。

ここまでで少なくとも「誰かの役に立つことができている」ということです。

ただ、「継続する」ということができない状況でしょうから、「どうすれば継続できるか?」を考えます。

価値提供の対価を受け取れるような事業について考えながら試行錯誤を繰り返します。

ボランティアから、少しずつ“対価をもらえるサービス”に育てていくわけですね。

おわりに:ソーシャルワーカーの「やさしさ」は社会の資源になる

社会福祉士の専門性は、もっと広く、柔軟に社会の中で活かせるものだと私は考えています。

制度の枠にとらわれず、「人の話を聴き、力を引き出し、つなぐ」この本質的な力は、地域にとっても、今の社会にとっても、ものすごく大きな価値があります。

あなたが思っている以上に、その力を必要としている人がいます。

だからこそ、「貢献しながら自立できる」やさしいビジネスを、一緒に始めていきませんか?

まずは、小さく。

あなたのそばにいる人の話を聴くことから。

きっと、その一歩が、地域とあなた自身の未来を変えていきます。

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