脱力ファシリテーションの秘訣|ソーシャルワーカー・コーチ・起業家

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こんにちは!森山です。

今回は「脱力系ファシリテーション」についてみていきます。

これまでまちづくりや多職種連携が求められる会議の場でファシリテーションをしてきた「失敗」「学び」の中から「リラックスして」「状況を上手に整理する秘訣」をお伝えします。

多様な価値観が入り乱れる現代社会だからこそ、対話をしたり議論をしたりする中で意思決定する機会で「ファシリテーター」の役割が大きくなっています。

ミーティングにおいてファシリテーションスキルが重要なのは理解しつつも、一朝一夕に上達するものではないので苦手意識を持ち続けてしまう人も多いことと思うんですね。

そこで本記事では、そんな方々に向けて「脱力」「リラックス」を意識したファシリテーションの秘訣を解説します。

ミーティングファシリテーションが苦手な人が陥る罠

私はこの半年間ほどでファシリテーションに苦手意識を持つ方の相談を30件〜40件くらい乗ってきました。

もちろん、いろんな状況の相談者の方がおられますが、よく陥りやすい状況の一つに「孤軍奮闘状態」があることに気づけます。

ファシリテーターが全てをコントロールするのでしょうか?

ファシリテーターとして

  • 「自分が全てを進行しなければならない」
  • 「全てを完璧に取り仕切る必要がある」

と思い込む…。

そして過剰に緊張し、結果的に周囲の力を引き出せなくなるケースが多いのです。

ファシリテーターは場を活かす促進者

しかし、ファシリテーターの役割は「場をコントロールする」ことではなく、「場を活かす」ことにあります。

周りの参加者を観察し、それぞれの意見や専門性を引き出しながら、全体の力を結集することがファシリテーターの本質的な仕事です。

この視点を持つことで、ファシリテーションに対するプレッシャーを軽減しやすくなります。

専門職の力を合わせるファシリテーターの役割

ファシリテーターは、多職種の専門性を活かしながら、全体を一つの目的に向かわせる重要な役割を担います。

例えば、ソーシャルワーカーがファシリテーションを行う場面では、参加者が持つ専門知識や視点を「クライエントの利益」という共通の目的に向けて統合することが求められます。

あなたが頑張ったら会議がうまくいくのか?

ここで注意すべき点は、「自分が頑張りすぎない」ことです。

ファシリテーター自身が議論をリードしすぎると、他の参加者の意見が埋もれてしまい、議論の多様性が損なわれる恐れがあります。

よく「人」「場」を観察することが基本

そこで「ファシリテーターとして何をするのか」ということよりもまず「ファシリテーターとしてどう在るのか」ということを考え、「人」や「場の空気」をよく観察すること。

そしてあなたがその場で奮闘する姿を見せるより、むしろ、参加者が積極的に話し合える場を作り、情報を構造的に整理するサポート役に徹することが大切だと私は考えています。

脱力ファシリテーションのススメ

ではここまでの内容を踏まえて、「脱力系ファシリテーション」の具体策について見ていきますね。

1. 準備を徹底してリラックスを実現する

ファシリテーションで力を抜いて個々の意見を引き出すためには、事前準備が欠かせません。

準備ができていないと「緊張」しますし「力」が入るわけです。

情報を整理しておく

事前に会議の目的や参加者の背景情報を整理し、想定される議題や論点をリストアップしておきましょう。

準備が整っていると、「何が起こるかわからない」という不安が軽減され、当日のリラックスにつながります。

深呼吸やストレッチをしてリラックス

また、会議前に深呼吸や軽いストレッチを行い、自分の心身をリラックスさせることも効果的です。

緊張がほぐれると、周囲の状況を冷静に観察しやすくなります。

2. 目的と方向性を共有する

私は普段から、会議の冒頭で、参加者全員と「会議の目的」と「方向性」を明確に共有するようにしています。

参加者全員で「場を作る」

この冒頭の情報共有は、「脱力系ファシリテーション」を進める上でものすごく重要ですので、次回からぜひ取り入れてみてください。

これだけでファシリテーターとしての気負いが一気になくなります。

なぜかというと「みんなの力を自然と集約できる状態を作りやすいから」です。

なんのために/何を話し/何を決めるの?

例えば、

「今日のゴールはクライエントのケアプランを再確認し、今後のプランにつなげることです。そのために各専門職の視点から現状のクライエントさんの状況について伺い、目標設定やサービス内容について模索したいと思います」

このような形で、全体の目標を明確に伝えます。

目的が共有されると、参加者同士の意識が揃い、議論がスムーズに進むだけでなく、ファシリテーター自身も進行が楽になります。

3. 「聞く力」を活用する

ファシリテーションでは「話す力」以上に「聞く力」が重要です。

聞く力を発揮するためには空気と雰囲気

参加者が話しやすい雰囲気を作り、発言を引き出すための質問を投げかけることを意識しましょう。

例えば、「この点について、他の視点から補足していただけますか?」といった質問は、議論を深めるきっかけになります。

しっかり受け止めて確認しながら進めるのがコツ

また、参加者の発言を要約するなどの工夫は大事です。

「○○さんがおっしゃったのはこういうことでしょうか?」と確認しながら進めることで、議論の整理と理解を助けます。

まとめ

「脱力」や「リラックス」を意識したファシリテーションは、ソーシャルワーカーやコーチ、起業家といった多職種の方々が効果的に会議を進めるための鍵となります。

「孤軍奮闘」から脱却し、周囲の力を引き出すことを心がけることで、自然体で進行役を務めることが可能になります。

準備を徹底し、目的を共有し、「聞く力」を活用する。

この3つのポイントを実践することで、ファシリテーションへの苦手意識を克服し、自信を持って会議に臨めるようになるでしょう。

ワンポイントアドバイス

ファシリテーションの際は、「完璧を目指さない」ことも大切です。

多少のミスや想定外の展開があっても、柔軟に対応する心構えを持つことで、場の雰囲気を和らげ、より良い結果を導きやすくなります。

また、こちらの記事もファシリテーションについて解説していますので、ぜひ参考になさってください。

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