福祉現場でのファシリテーション留意点を社会福祉士・起業家が解説

こんにちは、森山です。

今回の記事は

ファシリテーションって本っっっっっ当に苦手!!!

いつもうまく進行できなくて自信がないんだけど、ファシリテーションってどこに気をつけたらいいの?

そう感じている方にお伝えしたい内容となっています。

このブログでは、コーチングやソーシャルワークの理論などを基盤にお伝えしています。

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福祉の現場や地域活動、まちづくりの場では、話し合いや対話の機会が数多く生まれますよね?

  • 支援者同士の会議
  • 当事者や家族を交えた話し合い
  • 地域住民との意見交換

など、その形はさまざま。

こうした場を支える技術として、ファシリテーションは注目され、必要な機会は増える一方です。

しかし、「ファシリテーションって難しい」という悩みは私の元に溢れるほど寄せられる現状です。

さらに、一般的な会議運営のノウハウを、そのまま福祉の現場に当てはめてもうまくいかないことも多いと、私は実践の中で感じてきました。

本記事では、ソーシャルワーカーとして、また地域・まちづくりや場づくりの実践者として積み重ねてきた経験から、福祉分野でファシリテーションを行う際の留意点にフォーカスしてお伝えします。

  • チーム力を最大化する
  • 支援の質を劇的に向上させる
  • ファシリテーションに絶対的な自信を持つことができる

そんな状態になるヒントを凝縮していますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

(こちらの記事も参考にしてみてください)

なぜ福祉の現場ではファシリテーションが難しいのか

そもそもですが、福祉実践の現場や、ファシリテーターとして振る舞う場面では、立場や背景の異なる人が集まります。

  • 専門職
  • 行政
  • 地域住民
  • 当事者
  • 家族

それぞれが異なる経験や価値観を持ちながら、話し合いの場では同じテーマについて話し合います。

福祉の現場特有のファシリテーションにおける留意点

さらに、福祉の現場では

  • 影響力・声の大きさと困りごとの深さが一致しない
  • 人の心の理解や制度を利用する上での知識なども様々
  • 多様な人の利害が絡み合う

という構造が存在することもしばしば。

クライエントさんを中心にする会議でも、ご家族さんがずっと話をしていたり、ご本人が本音を言葉にすることが難しかったり、遠慮してしまったりすることもあります。

発言する人だけの声を集めようとするとファシリテーター失格

そのため、発言が多い人の意見だけで議論を進めてしまうのは、ファシリテーター失格です。

誰のために何をしているのかを見誤ってしまうと、そんな会議ない方がいいと思えることもあるわけです。

このように、ファシリテーターとしての基本や留意点をしっかり理解しておかないと、本当に必要な人の思いが反映されない意思決定になってしまう危険もあるわけですよね…。

福祉現場でのファシリテーション留意点&大切にしたい前提

ではここで、福祉現場でのファシリテーションでの留意点について整理してお伝えしますね。

福祉現場では「存在しない正解」を決めにいかない

福祉的課題や地域社会における問題には、明確な正解がないことがほとんどです。

そんな中で、「無理に決めようとしない」「正解を追いかけない」ということが大事になることがあるんです。

というのも、下手に結論を急ぐあまり、誰かの思いや事情が置き去りにされてしまうこともあるからです。

ファシリテーターとして振る舞う上で、答えを出す人ではなく、考え続ける場を支える人である。

この前提に立つことが重要だと私は考えています。

合意も大事だが前提として互いを理解することを大切にする

もし、地域や家族、専門職を巻き込んだ会議などで、最終的に合意形成がなされて、支援が前に進んで行った結果、クライエントのWell-beingが増幅したら…。

それは素晴らしいことですよね?

合意形成は絶対に無理やりしようとしないこと

そこで、「合意形成」を図り、みんなで協力して役割分担ができればいい。

ただ、無理に合意形成をしようとすると、状況が悪化する場合があります。

浅い議論の末の合意より互いを信頼できる関係づくり

浅い議論で全員が同じ意見になることよりも、互いの立場や背景を理解できた状態をまずは目指すこと。

福祉の現場だからこそ、こうした意識を持って丁寧に互いの想いを交わすことができれば、ファシリテーターとして大きな仕事をしたと言えるのではないでしょうか?

社会福祉士が実践の中で特に留意してきたポイント

では続いて、私が社会福祉士として実践の中で留意してきたポイントについて具体的に解説していきたいと思います。

感情が出ることを前提にする

社会福祉実践の現場では、人生に関わる問題や、今後の生活に直結した事柄を取り扱うわけですので、時に不安や怒り、悲しみといった感情が自然に表れます。

それを、無理に抑え込もうとすると、対話は表面的なものになってしまうだけです。

感情が出るのは、その人が真剣に生きて、物事に向っている証でもあるのではないか…。

そう考えて、あえて感情をしっかりと吐き出してもらい、その中で見えてきた本音や望み、困り事や不安を受け止め、次の段階で冷静に支援計画へとつなげて行くことができればいいですね。

そのような空気をつくることで、場の安心感や良好な関係性が生まれることを私は何度も経験してきましたよ。

話さない選択も尊重する

また、話し合いの場で「沈黙」が生じた時に、間が開くのを恐れてすぐにしゃべってしまう人がいます。

でも、「沈黙」は大事です。

無理に発言を求めたり、焦らせたりする必要はないですし、こちらが相手の発言を待つことなく口を挟むことはNGです。

というのも、相手は話したくないのであればそれを尊重することも必要ですし、考えるのに時間がかかるなら待ってあげることもめちゃくちゃ大事だからです。

そこで、あなた自身が目の前の相手のことをしっかりと受け止めながら、「待つ」「信じる」ということが、ファシリテーターとしては欠かせません。

そして、待つことと信じることができると、クライエントさんの本音が少しずつ見えてきて、それを解放するような関係性が出来上がってくるんですね。

ソーシャルワーカーとしてファシリテーションで意識していること

続いて、現役社会福祉士・ソーシャルワーカーとしてファシリテーション実践時に意識していることについてみていきますね。

専門職である前に一人の人として関わる

確かに、私は社会福祉士という国家資格があって、専門性や倫理観を持って実践にあたっているわけです。

ただ、そのことを前面に出しすぎると、会議の場が固くなって微妙な空気が生まれ、ぎこちない方向に傾いてしまいがちです。

そこで、時に面白いことを言って場を和ませたり、あえて間抜けなことをして余裕を生み出すこと。

また時には重要な問題を前に、迷いながら考えている姿勢を見せることで、場は少しずつ柔らいでいくわけです。

見えにくい力関係を観察・把握する

人間関係というのは「目には見えない」わけですが、その見えないものを「見ようとする力」がめちゃくちゃ大事です。

なぜかというと、人間関係の中でパワーバランスが乱れて「本音」が言えない状態が生まれているのにも関わらず、そこに気づけないまま話を進めてしまうと本当に良くないからです。

家庭の中でも見えにくい、気づきにくい力関係があったり、職種や経験年数、立場によって、発言のしやすさは大きく変わります。

誰の声が出やすく、大きく、その一方で誰の声が消えやすいのか。

ファシリテーターは、常にその構造を意識し続ける必要があります。

地域・場づくりの現場で大切にしている視点と留意点

また私は地域での会議でファシリテーションをすることも多いので、その現場においての留意点を整理してお伝えしますね。

来ていない人を想像するファシリテーション

地域での会議って、家族での会議や組織内での会議とは別で、普段顔を合わさないもの同士が、月に一度くらい集まって話すということがよくあります。

もし、その場に参加できていない人がいたとしたら、その方への配慮は必要ですよね。

どんな工夫ができるのかもみんなで考えよう

なぜ来られなかったのか。

その方のためにどんな工夫をすべきか?

このように、その場にいない人の存在を想像することが、地域課題を解決に導くためのファシリテーターとしては非常に重要だと私は考えています。

3歩進んで2歩下がることを許容するファシリテーション

また、私が尊敬するまちづくりの大先生に教わったことで「3歩進んで2歩下がるということが大事」ということを教わりました。

これは当時深く納得。

なぜかというと、一度決まったことでも、違和感を持っていた人がいたり、情報が届いていない人がいたり、行動するうちに状況が変わったりすることがあるからです。

そこで、みんなで意見を持ち寄り、話し合った結果をもとに具体的な行動をしてみるわけですが、そこで決まったことはまたみんなで振り返り、場合によっては決定を見直す。

このような姿勢が、継続的な関係づくりを支えます。

ファシリテーションは学びと実践の積み重ね

ファシリテーションは、ここまでお伝えしたように様々な現場で行われ、その場によって雰囲気も違えば求められることも違います。

教科書を読んで知識を一度学べば身につくものではありません。

現場で試し、振り返り、また学ぶ。

この繰り返しによって、少しずつ深まっていくものです。

私自身も、失敗や迷いを重ねながら、学びと実践を行き来してきました。

だからこそ、実践者が安心して学び、試し、振り返れる環境が必要だと感じているんですね。

オンラインで学べる環境について

現在、福祉や地域、場づくりに関わる方が、オンラインで学び合える会員向けの学びの場を用意しています。

理論だけでなく、実践に根ざした視点を共有しながら、

  • 対話やファシリテーションの考え方
  • 現場での悩みの整理
  • 実践の振り返り

を行える環境です。

一人で抱え込まず、学びと実践を循環させていくこと。

それが、支援する人自身の持続可能性にもつながると考えています。

実践者としてソーシャルワーク・コーチングを学び直す

頑張っても疲れてしまう。優しさが奪われていく。そんなのは嫌だ!

ソーシャルワークやコーチングを学び、実践し、成果を出す。

  • 目の前の人の人生を幸せなものに
  • 優しいつながりを育み
  • 豊かな・地域社会をつくる

このような「想い」を「形」にするために、私たちの役割や専門性について、もう一度考え直し、社会やこれからの時代を見据えて「私たちに何ができるか」を一緒に考えませんか?

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