社会福祉士のひとり起業ガイド【小さいけど安定的な事業経営のコツ】

ソーシャルワーカー・コーチ・ひとり起業家サポーターの森山です。(ツイッターはこちら

今回は

社会福祉士のひとり起業基礎ガイド

をテーマとして情報提供していきます。

今回の内容を押さえていただくことで、

  • 社会福祉士が起業するメリット
  • 起業するために必要なスキルや知識
  • 起業する際のビジネスプランの作り方や考慮すべきポイント

などについてご理解いただけます。

さらに、社会福祉士として起業する際に必要な続きについても触れていきますし、結果を出すために必要な事業運営や安定的な収益化についても確認していきます。

関心がある方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

社会福祉士がひとり起業するメリット

ではまず社会福祉士が起業するメリットをみていきましょう。

私が実際に起業して実感したメリットをご紹介した後、デメリットについても触れていきます。

社会福祉士として副業→起業した経験から感じる最大のメリット

これは一言で表現すると

自由度が高い

ということに尽きます。

働く時間も自由ですし、仕事の量も得られる収入の規模を大きくするのも小さくするのも自由。

どこで働くかも制限されませんし、誰と働くかも自由。

事業内容も自分で決めていく中で、「社会福祉士」としての専門性を活かしてクライエントに価値提供することができます。

ひとり起業のデメリットってあるの?

お伝えしたように、「自由度が高い」というのは私にとってはメリットだらけでした。

ただ、

全ての方にとってメリットになるわけではない

ということも感じるんですね。

というのも、自由度が高いというのは裏を返せば「選択の幅が無限大」ということだからです。

「情報を収集して判断する」「考えて決断する」ということの重要度は雇われて働く時とは全く違います。

また、自分で決めたことに責任を持つことも当然ですが求められます。

起業して得られる自由は、「何をやってもOK」ではありますが、「責任を取れる範囲内で」ということは押さえておかないと大変なことになりますね!

社会福祉士のひとり起業で必要なスキル&知識

では社会福祉士として起業するのであれば、どんなスキルと知識が必要なのでしょうか?

私なりに整理すると大きく分けて2つあります。

社会福祉士としてのスキル・知識と、経営者としてのスキル・知識です。

社会福祉士としてのスキル&知識

社会福祉士として起業するのであれば、当然、社会福祉士としてのスキルが求められます。

魚屋さんが魚について詳しかったり、心理カウンセラーが心理学についての知識があってカウンセリング技術を磨き続ける必要があるのと同じで、社会福祉士としての専門性を高めることはプロとして重要ですね。

ただ実際に私が「社会福祉士の専門性を活かして起業したい」という方の相談に乗っていると、「社会福祉士とはなにか」「ソーシャルワークとは何か」ということが意外とはっきりしていない方が多いように感じます。

そこで、教科書に書いてあるような基本的なことを全体的に俯瞰して理解をしておくこと。

また、私の個人的な考えとしては、社会福祉士の倫理綱領や行動規範、ソーシャルワーク専門職のグローバル定義については何度も見返すくらいがいいと思っています。

起業家としてのスキル&知識

また、起業家としての知識とスキルも必須です。

いくつか切り分けてみてきましょう。

マーケティングの実践スキル

基本的なところとしては「どんな価値を生み出すのか」「誰に価値と届けるのか」ということを決めること。

「どうやって価値を生み出していくのか」を考えて実践すること。

この辺りはマーケティングの知識が必須になります。

会計・ファイナンスの知識

また、個人的にはお勧めしませんが、「人を雇う」とか「事務所を構える」ということを最初からやってしまうと、初期投資・ランニングコストが発生します。

当初数百万円の資金があったとしても、家賃を払い・人を雇い、事業が数ヶ月間軌道に乗らないと一気にピンチになる可能性があります。

この辺りの「会計」「ファイナンス」に関する基礎知識が意外と抜け落ちて起業後に地獄のような大失敗する人も多いです。

人材育成・マネジメントスキル

また、人を雇うととなると「人材育成」「マネジメント」も必要になります。

そこで私がオススメするのは「ひとり」で起業すること。 「なるべく小さく始める」ことと「少しずつ育てていくこと」で、堅実で安定成長が見込める息の長い事業が展開できるんですね。

社会福祉士のひとり起業→ビジネスプランの作成

ここからは「一般的な起業」や「社会福祉士として人を雇って起業」するということとは線を引いて「社会福祉士として1人で起業する」ということを想定して具体的に進めていきたい方に情報提供していきます。

成功プランの描き方→起業家としての長期的な展望が重要

社会福祉士がひとり起業をする時に大事なのは「継続して価値を生み出す仕組みを作れるか」ということです。

「目の前のクライエントさんが喜んだ」「一時的に収益化できた」ということは大事です。

ただ、それが突然「資金的な都合からサービス提供できなくなりました」ということではNGですよね…。

そこで、「目先のこと」を見るのではなく「長期的な展望」を持ってプランを練り、事業を行う必要があります。

ゴール設定から始めよう!

そこで「今のままでは達成できないけど、未来がこうなったら最高だなぁ」と思う状態を設定します。

これをコーチングでは「ゴール」と言います。

このゴールの世界はまだ現実のものにはなっていません。

ただ、想像しただけでワクワクしたりうずうずしたりすくるくらい、あなたにとっては心躍る状態をゴールとして設定できるかどうかがポイントです。

このゴールを「起業家として」「社会福祉士として」ももちろんですが、多方面に設定していきます。

「趣味」「健康」「家族・友人との関係」「地域との関係」「社会貢献」など、それぞれのゴール同士が調和を図りつつ相乗効果を上げられるようにしていくわけですね。

ゴールがあなたを突き動かすかどうかをチェック

そしてゴール達成に向けて行動をしていくわけですが、大事なのは「好奇心に任せて突き動かされる感覚」や「この目の前の現状をどうにかしたいという強い問題意識」です。

「夢中で行動しちゃう!」「行動せずにはいられない」

という状態がゴールに向かって突き進んでいる状態です。

「マンネリ感」「モチベーション低下問題」などが発生している場合は、ゴールの更新が必要です。

ゴールに基づいてアクション&PDCAを回す

この突き動かされるような感覚で行動し続けていると、気づいたら起業家としての確固たる自信と圧倒的な成果が手に入っているはずです。

ただもちろん、物事で成果を上げるために起業家として「具体的なプラン」を立てて、その通りに行動し、振り返って改善をしていくようなPDCAサイクルを回すことも大事です。

でも、それより大事なことがあると私は考えていて、PDCAサイクルは所詮「目標達成のための効率化・最適化の手段」だということです。

本当に大事なのは「目的地(ゴール)に到達することであり、そのプロセスであなたが成長し、あなたを含めた周囲の人と充実感・幸福感を感じること」だと思います。

そう考えると「ガチガチのプラン」やPDCAサイクルを回すことだけ考えていると、かえって発想力や行動力の妨げになり、邪魔になることが多いです。

予測可能な範囲ではプランを立てる

例えばゴールから逆算して、1年後、半年後に理想とする状態を描くことができたら、直近3ヶ月間で何かのプロジェクトを起こすというようなアクションがオススメの戦略です。

そう考えると「3ヶ月間のプラン」は立てられます。(そのプラン作成と伴走をお手伝いすることも多いです)

プロジェクトは「目標」と「期限」が決まった営みです。

例えば「今から3ヶ月で起業に関する情報収集をしつつ、人脈を作るぞ」とか「安定収益化に向けた具体的なアクションと、自分の事業のPRや告知に90日監修ちゅするぞ」というようなことに取り組めそうですね。

このように「プランを立てる」というのはある程度予測が立てられる物事を進めるには非常に有効ですので、ぜひ今あなたが達成したい目標を見定めて、必要なアクションを仕掛けていってください。

社会福祉士が起業するために必要な手続き

続いて社会福祉士としてひとり起業する上で「必要な手続き」についてみていきます。

開業届の提出など

実際起業しようとすると「個人事業主」「法人化」などを検討したり「税金のこと」「労務のこと」などについて情報収集することが大事です。

私がお伝えしているのは「小さく始める」ということですので、個人として開業届を提出することから始める方がいいかと思っています。(もちろんそれぞれのケースによります)

また余談になりますが、雇われて働きながら週末や平日の夜に副業として始めると、生活の基盤を保ちながら実践的な起業準備ができます。

その場合も、収益が一定発生すると確定申告する必要などが出てきます。(詳細は国税庁のサイトをご覧ください)

独立型社会福祉士?それとも?

また、社会福祉士として起業をする際に「独立型社会福祉士事務所」として開業できるかどうかというと、それは「独立型社会福祉士名簿」に名を連ねる必要があります。

これも、公益社団法人日本社会福祉士会のウェブサイトへのリンクを貼っておきますのでご自身で調べてみてください。

(ちなみに私は独立型社会福祉士ではありません。)

社会福祉士起業で安定的に収益化する

ではここまで「社会福祉士として起業する」ということについて「メリット」「スキル・知識」「プラン」「手続き」等についてみていきました。

ただこれらは「準備からスタート」段階での話です。

大事なのは「事業を安定的に継続させること」ですよね?

起業する→事業を安定的に持続させる

起業は書類を提出すればできる。

でも、起業家として3年・5年・10年先も事業を展開し続けることが難しい。

そう考えた時に「どうやって価値を生み出し、届け、採算を合わせていくのか」ということに向き合いながら行動をして、状況に合わせて進むべき道筋について考えなければいけません。

そこでポイントになるのが「社会的な価値」と「経済的な価値」を分けて考えるということです。

社会的な価値と経済的な価値

社会的な価値は「社会にとって価値があるもの」です。

経済的な価値は「お金に変わる価値があるもの」です。

これらは同時に達成されるものとは限りません。

「世のため、人のためになっているんだから、お金ちょうだいよ!」というだけでは、通用しない局面が多々あるということですね。

もちろん、公益性を訴えて寄付を募るという方法もあれば、介護保険法に則ったサービスを提供するなど方法はあります。(例えば、利用者負担は1割程度で残りの9割は保険給付で賄うというような事業運営のあり方を検討する。)

ただ、寄付は安定財源として考えるのが難しく、法律・制度の枠組みの中での事業については自由度が低いんですね。

両立するか?分けて考えるか?

そこで、既存の枠組みに捉われず幅広い視野で捉えて、「社会的な価値」と「経済的な価値」を同時に生み出せるようなビジネスを展開していくのも一つの手ですね。

ソーシャルビジネスを展開する方法もありますが、一方でまた別の方法もあります。

例えば、「収益性のある事業でしっかり成果を上げる」ということに徹する。

また別の事業では「社会貢献を目的とした事業に取り組む」ということもできますよね?

この辺りを「柔軟な発想」で考えることと、アイデアを「形にできるか」という実践力が問われてきます。

ここが起業準備中の方や起業1年目の方が迷われるポイントかと思いますので、実際ご相談を受けてアドバイスすることも多いですね。

社会福祉士のひとり起業ガイド【まとめ・アクションプラン】

ここまで起業準備からスタート段階として「メリット」「スキル・知識」「プラン」「手続き」についてみていった後、「安定的な事業経営」に必要な情報を見ていきました。

なかなかボリュームが大きかったと思いますので、できれば何度も読み返す中で理解を深めていただければと思います。

ただ、「準備からスタート」までは理解して調べて実践すればOKですが、安定的な事業運営に関しては「やってみて壁を乗り越えながら継続していく」ということが大事になります。

そのあたりについて相談を受け付けていますので、また興味がある方はご相談ください。

(相談は会員サイトにお申し込みいただいた方限定となります)

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今回の内容は「社会福祉士として起業するときの基礎・ガイド」という内容でしたが、「具体的なノウハウ」「細かなポイント」などはお伝えしきれていません。

また今回お伝えした内容も一度読み進めただけでは「深く理解する」ということや「できるようになる」ということはありません。

ただ、「ひとり起業家として成功を掴み取りたい」と考えておられる方には、会員限定サイトでさまざまな情報を提供しています。

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それでは今回の内容はここまでとなります。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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