社会福祉士・ソーシャルワーカーのストレス5つの具体例と根本対処法
こんにちは。森山です。
今回は社会福祉士・ソーシャルワーカーが抱えがちなストレスを5つ紹介し、それらを根本から一気に消し去ってしまう対処法についてお伝えします。
今回の内容を押さえると
- 自分の悩みの原因に「ハッ」と気づき、抱える意味のないストレスからいますぐ解き放たれる
- 同じことに苦しみを抱え続ける人生から脱却し、挑戦を生きがいにしながら毎日が楽しみで満たされる
- 朝起きてから夜寝るまで「居心地良い時間・空間」に身を置く感覚で、肩の力を抜いて生活できる
このような状態になることができます。
一方で、ストレスを感じているのにも関わらず「我慢」を重ねると、気付かぬうちにそれらは蓄積していきます。
最悪の場合「心理的な変調」「身体的な問題」へと発展していく可能性があります。
私自身も社会福祉士の資格を取得して、実践を重ねる中で「抱える意味を感じないけどずっと解消されない悩み」「声を上げ続けても何も変わらない状況へのストレス」を抱え続けていました。
そんな状態から解き放たれて 「自分らしく仕事をする」「社会福祉士・ソーシャルワーカーとしての仕事を全うする」ということを考える上でも今回の内容を最後までチェックしていただければと思います。
Contents
社会福祉士・ソーシャルワーカーのストレス【5つの具体例】
まず確認したいのは社会福祉士・ソーシャルワーカーが抱えてしまいがちなストレスを5つ確認しましょう。
当てはまっているものがあれば「そっか、自分だけじゃないんだ」という感覚とともに、「この状況は当たり前じゃない」「しんどいと声を上げてもいいんだ」という気づきへと変えていただければと思います。
次の5つ…あなたは当てはまっていませんか?
- 孤独感に襲われる
- 責任がのしかかる
- 自分の役割や存在が認められない
- 周りの影響で自分を見失う
- 関係性に疲れる
以上について順番に見ていきましょう
孤独感に襲われる
社会福祉士・ソーシャルワーカーの実践には連携が不可欠です。
連携は自分の所属する機関もそうですし、他機関との連携も視野に入れて実践することが大切ですね。
でもその時に「上司・同僚からのプレッシャー」がキツければどうでしょうか?また、頼れる人がいなければどうでしょうか?
また、入職して間もない頃は業務を覚えるのに必死でしょうし、仕事は次から次へと増えていくこともありますよね…。他機関との関係づくりに時間や労力を割くことができないという方も多いのではないでしょうか。
そんな中で「頑張れば頑張るほど孤独」になってしまうこともあるかと思うんです。
そういった「悩み」「ストレス」は我慢してなんとかなるものではなく「根本的な解消」が必要ですが、孤独感は「他者との関係」によって起こるものですね。まずは「頑張りすぎていないか」「我慢していないか」ということをチェックして周りを見渡してみましょう。誰か相談できそうな人がいたら、心のうちを少しずつ打ち明けてみるのもいいかもしれませんね。
責任がのしかかる
実践における「責任」に押し潰されそうになる。そんなことはありませんか?
クライエントの人生に関わる中で、時に心がえぐられそうになることや、怒りや悲しみなどの感情に自分の心が引き裂かれそうになることもあるのではないでしょうか。
そこで「自分がしっかりしなきゃ」と思って責任を背負おうとする心優しいソーシャルワーカーが疲弊していく様子を目の当たりにしてきました。実際私自身も自分の心がズタズタになりかけていたこともあります。「自分の心と体」の疲労具合を無視して行動するくらい、責任が強い方ほどは「しんどい」と感じることもあるのではないかと思うんですね。
その時に「責任」を共に背負ってくれる人の存在や、あなたに共感的意識で寄り添ってくれる人の存在は非常に重要ですね。あなたの周りには、そう言った方はおられるでしょうか…。
自分の役割や存在が認められない
社会福祉士・ソーシャルワーカーという専門職はまだ世間的な認知が広がっていると言えない部分もあります。
さらにその中で実践経験が浅かったり、自分の課題を突きつけられてしまった時に、「自分の仕事の意義」について疑ってしまうことはないですか?
「私って何やっているんだろう…」
私もめちゃくちゃ悩みました。
私はそんな時にあるソーシャルワーカーの話を聞く機会に恵まれて、自分の気持ちを奮い立たせることができました。
ただ自分がしんどいタイミングで「自分の役割」について気づきをもたらせてくれる言葉や人に必ず出会えるかはわかりませんよね。
私がしんどかった時の経験からも思うのは、「自分の役割」を見失った時は「声」を聞くことが大切だと思っています。
「頑張りすぎて本音が見えない」「行動ばかりして「自分の思い」に気付かない」
つまり自分の声を無視して「私は誰?」と思ってしまうことであり得ないミスが続いたり、仕事や生活そのものが苦しくなってしまったりもするんですね。
自分の「声」に耳を澄ませて「ただ聴く!」
しんどいという声が聞こえてきそうであれば、それを受け止めてあげることも重要ですね。
周りの影響で自分を見失う
自分を見失うのはいろんなシチュエーションが考えられますが、「周りの影響」を無視することはできません。
あなたの行動は「しっかり評価されていますか?」
「結果」だけではありません。その行動、その姿勢、そしてあなたの存在そのものを認めてくれている人はいますか?
それも「できる」から素晴らしい!「できない」からダメ!
そんな「基準」に則った評価ではなく、無条件で圧倒的に肯定してくれる人の存在があれば、私たちは自分を見失うようなことはありません。
逆にいうと、結果だけ見て怒られたり褒められたりする。あなたの存在や考え方については「気付かれることもない」とすると、自分を見失って当たり前です。
あなた自身があなたの声に耳を傾けるのはもちろん重要ですが、誰と共に生きるのか、あなたが誰と関係を紡いで生活を営み、仕事をしていくのかを考えていくことが大切ですね。
関係性に疲れる
私たちは「関係性」によって疲れてしまいます。「人間関係」はわかりやすいですが、私たちの悩みの多くは「関係性」の中で起こります。
つまり問題が単独でそこにあるのではなく、「問題」はすでに複雑にいろんなものが絡み合っています。
さらに「問題」と「問題」が絡み合っていて複雑さが増しているものもあります。
そこでやってしまいがちなのが「問題」を切り捨てたり、分断を煽って「自分をは関係がないもの」にしようとしたりするんですね。
ただ、ソーシャルワーカーは「排除」ではなく「包摂」を目指してさまざまな問題と対峙します。
意義ある仕事だと私は感じますが、まだ認知度も低く仲間も少ない…。疲れますよね。
でも、ソーシャルワーカーとしての思いを持つ人が「疲れている状態」を乗り越えて「社会に対してその役割を果たしていくこと」が大切だと私は考えているんです。
ストレスは根本的に対処すること!
ここまで5つのストレス要因についてみてきました。
ただ、ざっと見渡しておわかりいただけるように、社会福祉士・ソーシャルワーカーが抱く悩みは「人間ならではのもの」だということですね。つまり「コンピュータ」は抱かない悩みを抱くのが、一人ひとりに向き合い関係性に目を向けて介入していく私たちなんです。
私たち人間には「心」があります。だからこそストレスを抱え、悩みに苦しみ、時に泣きたくなったり崩れ落ちそうになるくらい落ち込みます。私個人の実践を振り返っても、心がポキッと折れてしまったことが何度もあります。
では、このようなストレスに対する根本的な対処法とはなんなのか?
それは「心の取り扱い方」を知るということです。
なぜかというと「知らない」ものは取り扱えないからです。そして気づくと人間関係や溢れる情報の渦に巻き込まれてネガティブ思考におちいることもありますし、絶望のどん底に陥れられることもあるということです。
具体的な「心の取り扱い方」としては、一般的な心理学の勉強をするのは「基本」としてオススメです。「心とはこういうものです」ということや実験、研究の成果を学ぶのは、「使いこなす」ための前提として役に立つでしょう。そして、基本を学んだ後、「どう使うか」ということを考えていきます。「使えるための心理学」であり心を自在に操るための学びと実践を重ねることで苦難を乗り切ることができます。
私は「心」についてある時期よく学び、科学的な実践に落とし込んだ「コーチング」に触れる機会がありました。
それから学びと実践を重ねることで、社会福祉士・ソーシャルワーカーとして悩みが自然と消えて、行動が結果に結びつくようになりました。また、自分の心をうまく理解して使いこなすことで、コミュニケーションに関する悩みも自然と消えていきました。
私たちは油断をするとすぐに「心の声」を忘れます。
例えば、疲れた時は休む!これはシンプルなようで自分の心を理解しているからこそ「休む」という行動を取ることができます。
自分の心への理解が深い人は「疲れているな」ということに気づけるんですね。
そして「このまま疲れている状態が続けばどうなるか」ということも知っています。だからこそ「休む」という選択ができます。
「心」を知る人は自分の人生を豊かにすることに活用できるのももちろんですが、「クライエント」「上司・同僚」とのコミュニケーションにも重要な役割を果たします。
また「心」について学びを進めると私たちの心が「社会的な常識」「価値観」などに影響を受けていることもわかります。
そういったこともわかるようになれば「気づき力」が高まります。
自分の状況を客観的に把握して問題を自分の力で解決することもできるようになりますし、クライエントへのアセスメント力も高まるんですね。
まとめ:5つのストレスと根本的対処法
ここまで、社会福祉士・ソーシャルワーカーが抱えやすい5つのストレス要因と根本的対処法についてみてきました。
福祉実践・ソーシャルワーク実践は一人ひとりの人生を豊かにすること、そのためにさまざまな介入方法を模索し、社会生活機能を高めることを狙っていきます。
クライエントが「苦しい」と打ち明けてくれた時、「く」「る」「し」「い」という4文字から何を感じるか。それは「言葉を聞いただけ」ではわかりません。そのクライエントの心とどのように触れ合うかということは実践において非常に重要なカギを握ります。
でもその「苦しい」という気持ちは「あなた」も感じることがあるはずです。あなたの心に思いを寄せてくれる人はいますか?そして、あなた自身は自分の心に思いを寄せていますか?
「自分に優しく」「自分を満たす」「大丈夫、それでいい」
もし仮に、実践において苦しみを感じたり、生活する上で悲しみを感じた時は「苦しい」「悲しい」と「発してもいいんだよ!」といってあげるのはいかがでしょうか。そしてそれを聞いてあげてほしいと思っています。
私の経験から言っても「聞いてくれる」というのはそれだけで涙が出るほどありがたかったですし、「伝えていいんだ」と気づくことができた時に、癒しと温もりを得ることができました。
このような癒しと温もりの連鎖…社会福祉士・ソーシャルワーカー同士がそんなつながりで紡がれていくこと…。
このような結束も、今後求められているのではないでしょうか。
今回お伝えする内容はここまでです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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