ソーシャルワーカーの仕事が難しくなる職場の悩み3つと瞬間解決術

こんにちは。森山です。

今回はソーシャルワーカーの仕事が難しくなってしまうちょっと理不尽」とも言える理由に迫っていきます。

お伝えするのは「職場が原因」で仕事が難しくなる3つのパターンです。ソーシャルワーカーの仕事そのものは好きでも、仕事を辞めたくなってしまう大きな要因ともなる「職場環境」「人間関係」などにフォーカスを当てて情報を整理します。また、あなたが簡単に実践できる職場ストレス解消法仕事の悩みから無縁になる対処法も併せてお伝えします。

今回の内容を押さえていただくと

  • 意義があるの仕事に取り組む中で、理不尽な職場の状況のストレスから一気に解放されてクライエントのための仕事に集中ができる
  • ストレスを感じても我慢を強いられる状況から抜け出して、仕事のやりがいを取り戻すことができる

このような状況になることができます。

私自身も現役のソーシャルワーカーとして活動していますし、これまでにたくさんの悩めるソーシャルワーカーと語り合い、その悩みに寄り添ってきた経験があります。

その中で見出した「職場ストレス」との向き合い方とソーシャルワーカーとして本当に大切なことをまとめてお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

ソーシャルワーカーの仕事が難しくなる職場による原因3つ

では早速確認していきましょう。ソーシャルワーカーの仕事をややこしくしてしまう「職場の原因」として私が考える主なものだけでも以下の3つがあります。

  1. 経験年数が強い意味を持ちすぎる資格・制度設計や職場の関係性
  2. 連携・協働という言葉が虚しく響く状況
  3. 長時間労働や残業が当たり前の搾取状態

いかがでしょうか。

もし「うん、わかる」「そうそう、私もそんな感じ」という方も多いのではないでしょうか。1つ1つ軽く触れていきましょう。

そもそも当然ですが「経験年数」 は一気に増えることはありません。

経験年数を3年、5年と重ねていくと「ケアマネ」「相談支援専門員」などの資格を取るチャンスが得られます。逆に言うと、どれだけ勉強を積み重ねても、日々の実践の中で気づきと学びを大切にして成長しても、経験がないとチャンスすら得られません。

確かに「経験」でしか得られないこともあります。ただ、「経験年数」だけで測れないものがたくさんある中で、「経験年数」が持つ意味が強すぎると感じるのは私だけでしょうか?私は「石の上にも三年」と我慢を続ける若いソーシャルワーカーや、資格を取り立ての社会福祉士・精神保健福祉士などが疲弊していき、心が病みそうになる状況をたくさん目の当たりにしてきました。

また、経験年数を積み重ねてリーダー、管理者、施設長クラスになっている人が「若手の意見に耳を傾ける」「新人ソーシャルワーカーの育成・指導に熱心」であればいいですよね。でも古い考え方のまま人に意見に耳をかさず、自分の自慢話ばかりしているとどうでしょうか…。私の身の回りにも、信頼できない上司や相談できない先輩などと一緒に働いて疲れている人は多いです。

また連携・協働」 についてはどうでしょうか?

ソーシャルワーカーにとって「連携・協働」はめちゃくちゃ大事です。では現実を見ると、日々の業務の中で「連携・協働」はどのような形でクライエントの利益につながっているでしょうか。

私たちソーシャルワーカーの仕事は一言で語ることは難しいですが、「クライエントのQOL」を高めることなどを目的として行われます。情報収集と分析を重ねた内容をもとにプランを立て、実践を行いながら振り返りを重ね、より良い実践の方向性を考えていきます。実際問題として「ひとりのソーシャルワーカー」「1つの事業所」などでできることは限られているので「連携・協働」は必要です。

そこで実際に「連携・協働」をしていくわけですが、相手にするクライエントは「生身の人間」です。心を持ち、日々の健康状態も環境や人間関係なども変化するでしょう。その中で「クライエントのQOL」を高めることについてみた時に、クライエントの人生をどのように捉えて、どのような関わりのもと「連携」できるでしょうか?

高い意識と共通の目的を持って複数の機関で知恵を出し合いながら「協働」できているかというとどうでしょう…。

私が考えることとして「連携・協働」は大切ですが情報共有の難易度は高いものが求められますし、事業所間や関係機関同士の日頃の関係性が非常に重要です。

私がこれまで目の当たりにしてきたのは、自分たちで手に負えないケースを「困難ケース」として「連携」と言いつつ他の機関に丸投げしてしまう…。逆にいうと、「困難ケース」と言わてしまった事例が特定の事業所や機関に集中してしまう中で、人材不足と十分な資金が確保できない中で一生懸命働き、強い情熱を持った真面目なソーシャルワーカーが疲弊していく…。そんな状況ですね。

そこで生まれるのが「長時間労働」「残業」が当たり前の状況です。

アセスメント内容をまとめたり、記録を取ったり計画を立てたりするのは大切な仕事です。ただ業務時間にそのような書類作成の時間が取れないことで残業や時間外労働につながることもあります。そんな中「残業禁止」とだけ上司から命令が下ることもあり、「じゃあいつこの書類まとめるの?」ということを口にすら出せない状況で我慢している人もおられました。

こんな状態でソーシャルワーク実践を行い、「クライエントのQOL」を高めることができるでしょうか?

 

悩みを一瞬で消し去る即効性のある対処法

そんな「職場によるストレス状況」を今すぐ乗り越える即効性のある対処法なんてあるのだろうか?

それをここからお伝えします。

結論からお伝えすると、「自分の役割を考えること」。そして「悩む意味のないものとは距離を置くこと」

この2点です。

まず、抱える意味のないストレスで悩むのをやめることが大切だと私は考えています。

なぜかというと、もし仮にあなたが精神的に追い込まれ、身体的な変調をきたすまで悩んだとしても、状況は何も変わらず、誰もあなたを支えてくれないのであれば、あなた自身のQOLが下がり続ける一方になるからです。あなたの人生が犠牲になるということです。

例えば、あり得ない考え方を押し付けてくる上司の存在について常にイライラ・モヤモヤしているとすれば、それはあなたの心の中にずっとストレスや負担が積み重なっているということです。

この気づかないうちに積み重なるストレスって結構怖いんですね。気づいた頃にはうつ病一歩手前になるくらい心の底から疲れきってしまうこともあります。「最近なんかミスが多いなぁ」「自分の予定管理がおぼつかなくなってきた」という方は、少し休んだり自分の心の声に耳を傾ける時間を取ることが必要かもしれません。もちろん気分転換や愚痴を聞いてもらう時間をとるのも大切ですね。

このように「言っても伝わらない」「やっても意味がない」ということに悩み続けると「苦しさ」「疲れ」が溜まって「無力感」になってきます。そんな状況になるのを避けるためにも、「自分の役割をはっきりさせること」とそれ以外のことは「悩むだけ無駄」と感じて距離を取ってみましょう。

「あなたの役割は何か」を考えたとき「変えられるもの」に強度をかけてアクションしてみるとどうでしょうか?

 

ソーシャルワーカーとしてあなたの仕事は何ですか?

具体的に自分の役割を見つめて不要な悩みと距離を取ろうとするのであれば「先を見据えて本当にやりたいこと」を見定めることが大切です。

ソーシャルワーカーとして日々様々な業務に当たっておられる中で、「仕事」の意味や「今後の人生」についてじっくり見直す機会ってあるでしょうか?

私が考える「仕事をすることの意味」は、どのような仕事であれ基本的には「価値を生むこと」「価値を届けること」だと思っています。ソーシャルワーカーであれば、誰かの苦しみを解消したり、困難な状況に寄り添うなどして、「誰かに何らかの形で役に立つこと」で仕事の意味を見出すことができることと思うんです。

出勤すること。面談すること。書類をまとめること。

これらは「仕事」をする中での「作業」や「タスク」です。「上司への方向」「同僚との情報共有」なども「仕事」をする上で必要だからしているに過ぎないと私は考えます。

「出勤するのが億劫」「面談力に自信がない」「書類をまとめる時間がない」「上司への方向がストレス」「同僚との人間関係が嫌で愚痴りたい」…。これらは「仕事で価値を生むための悩み」とも言えますが、「タスクがうまくいかないことの悩み」とも言えます。

大切なのは仕事で価値を生むこと!そのためのタスクにこだわる必要はないと私は考えています。意味不明なタスクを押し付けられて、もはやなんのための書類なのか、なんのための会議なのか、なんのための報告なのかわからないまま仕事をしている気分になっている人たちとは距離を取ってもいいかもしれません。

そこで、自分の仕事について考えたときに「ソーシャルワーカーとしての私の仕事は〇〇だ!」という軸を持つことが大切ですね。私も「軸」ができたことで「上司の態度がムカつく」といったことに悩むことががなくなりました。

そして当初ムカついていた人たちも、距離をとることで気づくことがありました。今では適切な関係性の中で、本当の意味での連携・協働ができるようになったのではないかと感じています。

ソーシャルワーカーを取り巻く忙しすぎる環境の中でタスクに追われ、「自分が大切にしたいこと」を後回しにして日々の業務をこなしていると、「一体自分は何をやっているのか」という悩みに囚われてしまいがちです。

だからこそ、「私はソーシャルワーカーとして何をするのか?」「私の仕事はなんなのか?」ということを意識して「考える意味のがあること」だけ考えて全集中で行動することが大切なのではないでしょうか。肩の力が抜けて楽になり、現状の悩みをぶち壊すことができますよ!

 

まとめ:仕事を難しくする職場の原因と対処法

ここまで、ソーシャルワーカーの仕事が難しくなる3つの職場環境による理由即効性のある対処法をお伝えしました。

「変えられないもの」にとらわれて悩み続けるのではなく「変えられるもの」にフォーカスして考えること!

その中で「軸」を意識して必要なアクションを積み重ねること!

そのような姿勢で働き続けると、気づけばあなたは圧倒的に成長・進化を遂げることができているはずです。

そして「自分の仕事」を意識して追求する姿勢に見る目がある同僚やソーシャルワーカー仲間から一目置かれるようにもなるでしょう。

自分の役割を意識して経験を重ねていくことで、いずれ人を束ねたり指導したりする立場になれば、部下に慕われたりクライエントから絶大な信頼を集められるようにもなります。何より、あなたの仕事が多くのクライエントのQOLを高めることにつながります。たとえクライエントが絶望の縁に立たされ前を向けないような状態だったとしても、あなたの仕事…そしてあなたの存在そのものがクライエントの力を引き出すことにもつながるんですね。仕事の意義とやりがいを実感できるはずです。

ソーシャルワーカーの仕事について、私は大きな意義がある仕事だと感じていますし、これからますます求められる仕事だと感じています。その一方で現実を見ると、「こんな環境でソーシャルワーク実践ができるのか」と思えるほど、人を大切にしない職場、法律や制度を蔑ろにした事業所等も見かけたことがあります。

大切なことは「ソーシャルワーカー」であること!「ソーシャルワーカー」として何を考え、何を大切にして、どんな実践を行い、それを積み重ねるのか…。そこに尽きるのではないでしょうか。

ブログトップページももしよろしければご覧ください。→https://socialwork-coaching.com/academy/cf/fr

今回お伝えする内容はここまでです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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