社会福祉士の年収と将来性→「心に聞く」一生モノの働き方選択術
ソーシャルワーカー・コーチ・ひとり起業家サポーターの森山です。
今回は社会福祉士の年収・需要・将来性についてみていきます。
きっかけはこちらの質問です。
「社会福祉士って食いっぱぐれない資格なのでしょうか?
この質問に答えた記事は他に2つあります。
こちらです。
今回は上の記事とは別の視点でデータから見る社会福祉士の現状と、今後の展望について考察をしていきます。
これから社会福祉士という資格を活かしてどう働くか悩んでいる…。
または資格を取得すべきか迷っている人はそのヒントが見つかるはずです。
また、今の仕事に満足している人に関しては、今後の新たな選択肢として「副業」「起業」の方向性についてお伝えしますので、興味があるという方は最後までチェックしてみていただければと思います。
Contents
社会福祉士の年収について
では早速、雇われて働く社会福祉士を取り巻く現状をみてみましょう。
令和2年度に社会福祉振興・試験センターが実施した調査のデータがあります。(https://www.sssc.or.jp/touroku/results/pdf/r2/results_all.pdf)
社会福祉士の年収は?調査データを確認
上記調査データから以下のことが読み取れます。
過去1年(令和元年)の平均年収を前回調査との比較で見ると「全体平均年収が403万円(前回377万円)となっており、平均年収が26万円多くなっている
令和2年度社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査結果
調査結果を見ると社会福祉士を取り巻く状況や前回調査からの変化が見えてきます。
福祉・介護・医療分野で就労されている社会福祉士の平均年収は403万円でした。
ぜひ年収以外のデータも紐解いてみてみてください。
ただ平均年収のみでは見えにくいこともたくさんあります。
データから読み取れることもたくさんありますが、私がもう一つ大事だと考えることがあります。
「身の回りの社会福祉士の生の声」です。
社会福祉士の年収→生の声も聞こう!
あなたがすでに社会福祉士として働いているとか、社会福祉士が周りにいるのであれば、「本音」レベルで年収について尋ねられそうでしょうか?
お金の話を堂々とするのが難しいシチュエーションもあるでしょうが、実体験や身の回りの社会福祉士の実情、そして求人票などをみてイメージをしてみましょう。
また、「お金」「その他条件」をみるのももちろんですが「勤務内容」をしっかりと把握してください。
お金のことだけではなく、契約通りその仕事をこなすことと、いただける給料を天秤にかけて「見合っているかどうか」は非常に大事ですね。
また身の回りの社会福祉士の話が聞けるようなら、経済状況について尋ねてみましょう。
個人の感想とは言え、5名程度の生の声を聞くと具体的なイメージが湧いてくるのではないでしょうか?
その中で、社会福祉士として働き続けるのが「年収」という観点から「あり」か「なし」かを考えてみるといいかと思います。
社会福祉士の将来性について
では社会福祉士は今後どのような活躍が求められるか…その需要や将来性についてはどうでしょうか?
もし仮に「これから社会福祉士は求められる資格でしょうか?」ということについては尋ねられれば、「おそらくそうでしょうね。」というのが私の答えです。
そしてもちろん、社会的に需要が増えれば年収も今後上がるかもしれませんね!
実際、平成27年度の調査時より、先ほどお伝えしたように令和2年度の調査時の方が平均年収が26万円高くなっています。
そこで、
将来性に期待ができるので、資格をどんどん活かせますね!
と思われるかもしれません。
ただこのご意見については「ちょっと待ってください」とお伝えしたいのが本音です。
え、どうして?
なぜかというと「需要が増す」「将来性がある」「年収が上がるかもしれない」から資格を活かして働こうということについて「?」が浮かぶからです。
資格をとって働くと専門職としての責任を背負うのは当然求められることです。
その上で働き方について選択することが大事ですが、「お金のために働く」「やりがいを追求する」など、働き方を選択する選択基準があるかと思います。
またそれらは「家族のこと」などプラベートなことにも影響を受けるでしょうし、雇う側にもいろんな事情があります。
なるほど、たしかに…
あなたがどういう基準で勤務先を選ぶにせよ、「あなたが今後どんな人生を望むのか」「それを実現させる選択肢があるのか」ということこそ本当に大事だと心の底から思うんですね…。
将来性があるかどうかといった時に、大事なのは「一般論」ではなく「あなたにとって将来性があるかどうか」ということが大事だというのが私の意見なんです。
つまりここまでの内容をまとめると、「社会福祉士をとったら食いっぱぐれないと聞くから、資格を取って働こう」というのではなく、あなた自身が「こんな人生を歩みたい」と考え、「社会福祉士として働こう」と思うかどうかが大事だということですね!
食いっぱぐれないから資格を取ろう…?
大前提として、あなたが社会福祉士を取るかどうかは「あなた自身が決断することが大事」です。
そのための情報として「年収はどうなるんだろう?」「将来性はあるのかなぁ?」と考えることは大事ですよね?
でも、「あなた自身がなぜ社会福祉士として働きたいのか?」ということについてはいかがですか?
明確に言い切れる理由はありますか?
むむむ…
そして、「資格のこと」はさておき、あなた自身がこれからどんな人生を望むのかということについて、ご自身の中では見通しを立てておられますか?
実は私は「あなたの人生が豊かになるかどうかがめちゃくちゃ大事」であり、「資格を取るかどうか」「資格を活かして働くかどうか」は二の次だと思っています。
というのも、「山の頂上を目指す」のであれば、「下りの道」ではなく「登りの道」を選びますよね?
「北海道に行く」のであれば北へ向かいますし、「沖縄に行く」なら南へ向かいます。
このように「目的」があり「目標」をさだめて「手段」がある。
そう考えると「人生を豊かにする」ために「資格を取得するか」「どんな働き方をするか」を決めるんですよね?
大事なのは「目的」の方で、それを達成するために「手段」があります。
確かに、おっしゃる通りだわ…
ただ目の前のことに一生懸命になりすぎると、「目的」を見失しまうこともありますよね?
そのまま行動し続けたり、選択をしようとして迷うことはよくあることです。
まずはそこに気づいて、一つ深呼吸をすることが大事ですね。
社会福祉士として人生に向き合う
また、自分の人生にしっかりと向き合い、先を見据えて行動するということは福祉実践をするならめちゃくちゃ大事だとも思うんですね。
というのも、社会福祉士の仕事ってクライエントの人生に向き合う仕事じゃないですか…。
社会福祉士である自分がクライエントの人生と向き合う時に、「自分の人生のことは考えていない」「だけどクライエントの人生のことは本気で考えよう」という形でいいのでしょうか?
なるほど、確かに…
そして、クライエントの人生に向き合うなら、「クライエントの心の奥底に眠った本音」にいかに耳を傾けられるか、その信頼をどう構築できるかは鍵です。
それと同じで「あなたの本音」に「自分が耳を澄ませられているか」も本当に大事です。
あなたが働き方や資格のことで悩んでいるとしたら、「あなたの本音はどこにあるのか?」ということこそ大事ですよね?
そっと胸に手を当てて「なぜ社会福祉士になりたいのか?」「どんな社会福祉士になりたいのか?」「本当は、どうしたいのか?」ということを聞いてあげると、その答えは少しずつ見えてくるかもしれません。
「あなたがどうしたいのか」という思い抜きに目の前の決断するのは、クライエントの希望・想いを聞かずにケアプランを立てるようなものです。
それは良くないですね…
このように、「食いっぱぐれるか」「食いっぱぐれないか」ということについて不安な気持ちもあるかもしれませんが、大事なのは「あなたがどうしたいか?」ということに向き合っていくことだと考えます。
迷った時に大事なこと→情報収集
ここまでの内容をまとめると、「目的」「本音」に根ざして働き方を選択するのが大事だということをお伝えしてきました。
私たちの人生は決断の連続ですし、時には迷って決断できないことがあります。
その時に後悔するかどうかを分けるのは「自分の意志で決められたかどうか」だと思うんですね。
そして、その決断は「自分の本音で決める」というのが大前提です。
そして、目の前のことだけ見るのではなく、「目的」「目標」「手段」について考えることについてもシェアしてきました。
ではいざ決断をしようとした時、「社会福祉士の働き方って実際どうなの?」ということがわからない方は、複数の現場に足を踏み入れてみるのをオススメします。
というのは「実際どうなのか」という情報が少なすぎるといつまでも結論が出なくて迷ってしまうからです。
これまで福祉業界にご縁がなかった方は、ぜひボランティアでもパートでも実際の現場を目で見て、体感してみてください。
その実情を見て「年収」「需要」「将来性」なども考えて総合的に「自分はどうしたいか?」を考えてみましょう。
自分のことって意外と自分では見えないことも多く、社会生活を営む上で「本音」は無意識的に抑えてしまっていることも多いです。
誰にいう必要もないので「自分に正直に思いを吐き出す」ことを大切にしてあげてくださいね!
本当に大事なことは「不安」を解消すること
ここまでお伝えしてきたように、あなたの人生をどうデザインするかはあなたの希望が大事です。
でも実際本音って意外なほど見えにくい…。
本音に基づいた「思い」や「ライフプラン」を抜きに「資格取得をするべきか」「資格を活かして働くか」は決めにくいですが、そんなに簡単にいくものではないかもしれません。
ましてや、「社会福祉士は食いっぱぐれない資格かどうか」という話については問題が複雑になってい流ようにも感じます。
私の本音としては、「お金の話」と「社会福祉士の資格の話」を分けて考えたほうがいいのではないか?
その方が話がシンプルで解決に導きやすいと私は考えます。
うんうん、なるほどな…
確かに社会福祉士の資格を持っていると、転職などには有利かもしれませんが、資格を持っていればどんな職場にも馴染めて給料も十分にもらえるというのは大間違いだと思っています。
この辺りはすでにお伝えしたように、「統計データ」や「求人などに関するデータ」をみて判断するのではなく、「実情」をみることが大事です。
「資格を持っているだけでは働きやすく十分な給料を得られる職場に快く迎えられるはず」と思っている人は、ぜひ実態を自分の目で見て体感してきてください。
そして、「福祉業界で働く人」が、一定の割合で「お金の不安」を抱えていることは事実かと思うんですね。
その「お金」の話は「社会福祉士の資格を取得すること」とは別に「ライフプラン」を描き、望む人生に必要な収入を稼げるような手立てを考えることが大事だと思っています。
そこで私は「ひとり起業」をしました。
その辺りは別の記事でも解説をしています。
ひとり起業についてやその具体的な方法についてもまた別の記事等でお伝えします。
https://socialwork-coaching.com/category/start-business/
ただ社会福祉士の年収や需要、将来性についてどう考えるかということについても、たくさん受ける質問です。
そこはまた別の記事で詳しくお伝えしますね。
(ひとり起業で収益化する方法についてはアメブロでも情報発信をしています。もしよろしければご覧ください。→https://ameblo.jp/social-worker-lecture)
それでは今回お伝えする内容はここまでです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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